フジテレビ『みんなのKEIBA』痛恨の「三連単14459.0倍」払戻し!? 2→3→1番人気の決着に佐野瑞樹アナ「違うと思います。ごめんなさい」100万馬券ゲットから数秒でぬか喜びに

 27日、宝塚記念(G1)の発走時刻まで、あと20分弱といったところだった。裏開催の札幌ではメインの大沼S(L)が行われ、2番人気の「2番」ダンツキャッスルが中団から抜け出しての勝利。

 2着に3番人気の「3番」スワーヴアラミス、3着は1番人気の「9番」アルドーレと4番人気の「6番」ペイシャキュウによる際どい争いとなっていた。レースは3着が写真判定となったが、いずれにせよ上位人気の決着で堅い配当が予想された。

 しかし、レース中継を行っていた『みんなのKEIBA』(フジテレビ系)がゴール前のレースリプレイと共に表示した字幕には「三連単最終オッズ 2-3-9 14459.0倍」という文字が……。つまり144万馬券である。

 上位人気の決着とはいえ、1着から3着馬までの人気を正確に把握してレースを見ている人はごく少数派だろう。

 この三連単の馬券を買っていたファンの多くが、なんとなく上位人気の決着とは把握していただろうが、冒頭で述べた通り、競馬はオッズゲームである。例え、単勝上位馬同士の決着であったとしても、単純にそれらの組み合わせの馬券が売れていなければ「えっ、そんなにつくの!?」と、思わぬ配当になることは物理的にあり得るのだ。

 これには番組の司会を務める佐野瑞樹アナ(フジテレビ)も「今ちょっと、(字幕)スーパー出ていましたけど、ちょっと……違うと思います。ごめんなさい」と大慌てで謝罪。思わぬ100万馬券ゲットは、わずか数秒でぬか喜びになってしまった。

「一瞬、驚きましたね。自分は(この馬券を)買っていなかったんですが、『こんなにつくの?』とは思いました(笑)。しかし、よく見ると字幕には『阪神10R』という文字が……。調べてみると、阪神10Rは全然関係ない12-4-5で決着しており、番組制作側のミスはミスなんですが、確かに阪神10Rの三連単『2-3-9』のオッズは14459.0倍でした」(競馬誌ライター)

 さらに大沼Sの写真判定の結果、3着は「9番」アルドーレではなく、「6番」ペイシャキュウがハナ差で競り勝ち、三連複・三連単は2-3-9ではなく2-3-6という決着に……。

 誤った字幕スーパーを出してしまった『みんなのKEIBA』にとっては、まさに踏んだり蹴ったりの結果となってしまった。

 無論、いち早く番組調べのオッズを表示することは、番組サイドによる視聴者への親切心に他ならない。しかし、的中馬券の配当というファンにとっては大事なところでのミスは、時としてどちらにとっても“手痛い”結果を生んでしまったようだ。(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

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