“オリンピック特需”に沸くJRA新潟開催は「福永コロガシ」がオススメ。買える条件、買えない条件判明で狙いは明白!
東京オリンピックにおける日本選手の活躍が著しい。
先日まで獲得した金メダルは史上最多の21個。まだ野球の決勝なども控えており、さらなるメダルの獲得が期待できるだろう。そしてJRAもバックアップしている馬術も、メダルの獲得はならなかったものの、日本勢が入賞し大健闘。競馬とは違った馬術競技の魅力も話題となった。
そのオリンピックの影響によるJRAの変則開催も今週で最後となる。
先週に引き続き函館と新潟の2場所開催のみだが、ここで注目したいのはやはり新潟開催を席巻している関西馬と関西騎手の存在だ。ブロック制が適用されないことで、オリンピック特需ともいえる関西馬の活躍が目立っているのは周知のところ。ファンとしては、この傾向をいかに馬券に活かすことができるかが、馬券の勝ち組になるか負け組になるかの大きなポイントでもある。
そこで今回注目したいのは関西を代表するトップジョッキーの福永祐一騎手だ。
福永騎手は新潟競馬場を「日本で最も簡単な競馬場」と評したことがあるが、確かに成績を見ると納得するものがある。現在行われている3回新潟開催では2位に3勝差の7勝でリーディングとなっており、勝率・複勝率もトップだ。
しかし、福永騎手も完全無欠のジョッキーではない。新潟競馬場であっても明らかに得意な条件と苦手な条件がある。それを踏まえたうえで、福永騎手の得意な条件に絞って効果的に馬券戦術を組み立てるのが今回の狙いだ。
まず新潟であっても、ダートは基本的に買いにくい。
今年はここまで9回の騎乗で1勝しているが、実は1~2番人気で6戦1勝2着1回と内容は今一つ。そもそも新潟のダート戦は、2019年は8回騎乗して未勝利。2020年も11回騎乗して未勝利と丸2年勝てていなかった。特に2020年は芝で38回騎乗して15勝、勝率39.5%・連対率44.7%を記録していての未勝利だから、いかにこの条件を苦手としているかわかる。
一方、新潟の芝は今年21回の騎乗で6勝し、勝率は28.6%。これは小倉の芝35.5%に次ぐ高い数値で、阪神17.9%、中京15.8%よりもグンと高い。
では芝で買えばいいのかといえば、そうでもない。芝の中でも結果を出している距離とそうでもない距離に分かれている。それがマイル以下と1800m以上だ。
今年の新潟芝は21回騎乗して6勝、勝率28.6%は前述した通りだが、マイル以下は13戦1勝で勝率は7.7%でしかない。しかも勝利したのは6番人気の馬であり、1~2番人気では8回騎乗して1度も勝てていない。マイル戦は得意なイメージがあるかもしれないが、この事実は見逃せないところだ。
逆に芝1800m以上で見てみると、1~2番人気の騎乗に限定すれば、6回の騎乗で5勝3着1回とすべて馬券圏内。勝率83.3%、複勝率100%という好成績なのである。仮にこの条件で「1万円スタートの単複コロガシ馬券」をしていたとすれば、どんな結果だったか見てみよう。