芝の世界最高賞金レース・『ザ・エベレスト』が誕生!! ペガサスWCのシステムは世界のレースの新機軸となるのか?
世界最高賞金総額1200万ドル(約13億2000万円)を誇る第1回『ペガサスワールドカップ』(G1)は、アロゲートの快勝で幕を閉じた。
このレースは早くから、現役最強馬として名高かったカリフォルニアクロームの引退レースとなることが決定。最後の花道を飾るべく、BCクラシックで惜敗したアロゲートへリベンジを果たせるかにも注目が集まっていた。だが、フタを開けてみるとカリフォルニアクロームは9着に終わり、さらにレース後は右膝に異常が見られるなど、惨憺たる結果に終わってしまった。
この勝利でアロゲートは世界最高1着賞金700万ドル(約8億550万円)を獲得し、カリフォルニアクロームは種牡馬入りした。まるでアメリカ競馬界の世代交代を象徴するかのようなレースとなり、話題となっている。
ペガサスWCは、参加するためには出走馬の関係者側が100万ドル(約1億1000万円)を支払う必要があり、出走する「12枠」の各陣営の出走料がそのまま賞金になるという「独特なシステム」が話題となっていた。出走権を所持すると、ペガサスWCのネット馬券売上げや各種媒体の著作権、スポンサー料なども分配されていた。このシステムゆえに高額な賞金総額を実現できていた。そして、このシステムをモデルとしたレースが今年の10月にオーストラリアで開催されるという。
そのレース名は『ザ・エベレスト』。レースはロイヤルランドウィック競馬場(芝1200m)で行われる。総賞金1000万豪ドルで、1着賞金580万ドルが支払われる。出走枠購入額は60万ドルと設定されており、最大12頭出走可能。ペガサスWCよりも総賞金や出走枠代が若干低くは設定されているが、ターフレースの中ではこれまで賞金総額が最高額だった凱旋門賞を上回り、世界最高額になる見込みだ。