元JRA藤田伸二氏「こんなの競馬じゃねぇよ」新潟記念(G3)最終週の“大外決着”にぼやき……「やっぱり見ていて面白くないわ」
レースを見届け、開口一番「ワオ」とつぶやいた藤田氏。伏兵マイネルファンロンの激走にしばしの沈黙のあと、「やっぱり荒れたね。荒れたっていうかやっぱり見ていて面白くないわ。1000mの直線レースみたいに見えるよ……」と直線で各馬が横に広がったVTRを見た感想を率直に語った。
続けて藤田氏は極端な外枠同士の決着に「こんなの競馬じゃねぇよ。俺に言わせたらな……」と吐き捨てた。
勝ったマイネルファンロンについては「あれだけ外を回っていたら、(新潟記念は)2000mだけど、(鞍上の)ミルコ(デムーロ騎手)の馬の場合だったら、2200mくらい走っている計算になるし……。そこまでして外行きたいかっていうね……」と、外々を通らざるを得ない新潟の荒れ馬場に噛みついた。
「藤田さんの気持ちはよく分かります。元騎手目線だと、やはり『外を通ったもん勝ち』という極端な馬場は面白くないでしょうね。ただ、昨年も外に持ち出した外枠の馬で決着していますし、それを含めての予想ではあるのですが……」(競馬誌ライター)
久々に“藤田節”が炸裂したこの日。最後は、10月3日のスプリンターズS(G1)デーに次回のライブ配信を行うことを予告。1時間近くに及んだこの日の配信を締めくくった。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。