JRA金子真人オーナー「独り勝ち」の秋華賞!? サトノレイナス離脱でソダシ&アカイトリノムスメ断然…紫苑S(G3)ではダービー馬の妹が「余裕」の権利獲り
祖母に先日他界した名牝ブロードアピールの名が光るミスフィガロは、2018年のダービー馬ワグネリアンの全妹という良血馬。金子真人ホールディングス×友道厩舎と今後、世代のトップクラスに割って入っても驚けないだけの大物感がある。
「改めて恐ろしさを感じるのは金子オーナーですね。おそらく大本命で秋華賞(G1)を迎えることになるソダシに加えて、オークス(G1)2着のアカイトリノムスメ。そして、この日のミスフィガロと現在のところ3頭出しで本番を迎えられそうです。
さらに自己条件を連勝中でローズS(G2)に出走予定のマリアエレーナも、結果次第では有力候補として秋華賞に進む可能性も。最大のライバル候補だったサトノレイナスが離脱してしまった今、秋華賞は上位独占の“独り勝ち”のような状況になるかもしれません。
ディープインパクトやキングカメハメハなど、これまでに数多くの名馬を所有してきた方ですが、今年の3歳牝馬は特に充実している印象です」(別の記者)
「最低限(秋華賞の)権利が獲れて良かったです」
津村騎手の好騎乗もあって秋華賞の優先出走権を得たミスフィガロだが、本当の完成はまだ先になるだろう。今回が12番人気で、本番でも人気薄が確実な存在だけに、長い目で注目していきたい1頭だ。
(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。