武豊騎手の”メイン”はダートでもヒヤシンスS!? 超強力エピカリス打倒へ、大器アディラートで出陣!

Number(ナンバー)913号」より(文藝春秋)

 19日の東京開催。メインレースは今年最初のG1競走であるフェブラリーS(G1)だが、真のチャンピオンホースが不在の大混戦ということで、そのレベルには少々疑問符が付けられていることも否定できない。

 一方、同日、同競馬場、同じくマイルで行われる3歳ダート決戦ヒヤシンスS(OP)は、一部ネット上では「世紀の一戦」と大げさなくらいの表現がなされている。

 主役を務めるのはここまでダート3戦3勝、その圧倒的な内容から すでに現役最強ダートホース候補と目されているエピカリスになるだろうが、その最大のライバルとして立ち向かうのがダート転向後2連勝中のアディラート(牡3 栗東・須貝厩舎)である。

 昨年10月に芝でデビューしてから2、5、6着と勝利することができなかったが、4戦目のダート未勝利で2着に2秒差をつける大差勝ちをしたことで、この馬の”生きる道”は決まった。

 未勝利を勝利しただけ、という声もその時点ではあったものの、今年初戦のはこべら賞(500万下)でも3馬身差で余裕の勝利。晴れてハイレベルな3歳ダートの大物として認められることとなった。

 今回のヒヤシンスSに騎乗するのは、初勝利の未勝利戦で手綱を取った武豊騎手。この馬の能力はすでに認めており、大差勝ちの際には「ちょっと離しすぎたかな」と苦笑いしていた様子。稀代の勝負師としても、腕が鳴るといったところか。

 武騎手はメインレースのフェブラリーSでもコパノリッキーに騎乗するが、同馬は何度目かのスランプの最中であり、馬齢を考えても三度の復活があるのかどうか……。

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