元JRA「みなさん本物ですよ!」超大物ジョッキーの降臨にファン歓喜! 安藤勝己氏、藤田伸二氏に続くSNSデビュー
先週末に行われた秋の天皇賞(G1)は、エフフォーリアが3歳馬として19年ぶりに優勝。コントレイル、グランアレグリアとの三強対決を制し、皐月賞に次ぐG1・2勝目を飾った。
競馬ファンからこの秋最大の注目を集めた天皇賞・秋だが、その前日の10月30日に競馬界の大物が、Twitterをスタートさせていた。
「今日は東スポ本社に来てます!今日の紙面で秋天の予想してます!」
記念すべき初ツイートをそう綴ったのは元JRA騎手の田原成貴氏だ。
調教師時代のみならず、調教師免許を剥奪されて以降も数々の問題を起こし、競馬界から事実上の“永久追放”となったのは今から約20年前。現役時代に天才騎手と評された田原氏は、長らく表舞台から姿を消していた。
そんな田原氏がファンにその姿を見せたのは昨年12月のこと。『東京スポーツ』の独占取材で、覚醒剤に手を出した経緯などを赤裸々に告白し、ファンを驚かせた。その後は暮れの有馬記念(G1)を皮切りに、同紙でG1レースの予想を担当。レース前日の1面で大々的に取り上げられている。
「現役時代から執筆活動をしていたことでも知られています。25年ほど前に出版した『競馬場の風来坊』というエッセイは、100万部を超える大ヒットになりました。『東スポ』ではその予想だけでなく、読み応えある文章で、好評を得ているようです。
そんな田原氏がTwitterを開始したと聞いて、ファンもほっとくわけがありません。私も早速フォローさせてもらいました(笑)」(競馬誌ライター)
天皇賞前日の初ツイートは6000を超える「いいね」を獲得(2日午後時点)。リツイートも2500近くに上っている。その後、「みなさん本物ですよ!」とつぶやくと、ファンは歓喜。フォロワー数は猛スピードで増え続け、2日時点ではや3万人に近づいている。
天皇賞開催当日の朝には「本命はコントレイルだよ!」とツイート。レース直前にも後輩の福永祐一騎手に「祐一、前が詰まっても、前が塞がっても、慌てるな、我慢すれば道は必ず開ける!」とアドバイスを送った。
また、レース後には、「エフフォーリアと武史くんおめでとう!強かったね!武史くんもダービーと違ってひと呼吸待って落ち着いて追ってたね」と、若武者・横山武史騎手の騎乗を褒め称えるなど、精力的に振り返っている。
「Twitterを使いこなしている元騎手といえば安藤勝己氏が真っ先に思い浮かびますが、田原氏も同じくらいの頻度でつぶやいてくれると嬉しいですね。調教師も経験していますし、文字数に限りはありますが、独自の視点でいろいろと切り込んでもらいたいです。
フォロワーからは、藤田伸二元騎手とのコラボを期待する声も見かけました。YouTubeで2人の対談が実現すれば注目を集めるでしょう」(同)
騎手として、調教師として、そして一人の人間として、様々な経験をしてきた田原氏。今後のツイート、そして今後の動向にも要注目だ。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。