【香港競馬】ラブリーデイら日本勢に立ちはだかる「世界の壁」! 近年稀に見るハイレベルな一戦に要注目!
いよいよ、香港のシャティン競馬場で開催されるクイーンエリザベス2世C(G1)が今週末24日(日)に迫ってきた。今年は、日本からラブリーデイ、サトノクラウン、ヌーヴォレコルトの実力馬3頭が挑戦することもあり、大きな注目を集めている。
かつてはエイシンプレストンやルーラーシップがこのレースを制覇し、昨年も天皇賞・秋2着馬のステファノスが惜しい2着。日本のトップクラスの実力馬であれば十分に通用する舞台であるだけに、今年は特に日本勢制覇の期待が高まっている。
日本の大将格は、やはりラブリーデイ。昨年は宝塚記念(G1)や天皇賞・秋(G1)を始めとした重賞6勝を果たし、最優秀4歳上牡馬にも選出された。
今年初戦となった前走大阪杯(G2)では4着と不覚を取ったが、スローペースを後方から追走する苦しい流れとなったことなど敗因は明らか。M・デムーロ騎手が「最悪のレース」と嘆いていることからも、あれが実力でないことは確かだ。
また今回、手綱を取るJ・モレイラ騎手は、地元の香港で驚異的な成績を残しているリーディングジョッキー。昨年、札幌競馬場を舞台に開催された『ワールドオールスタージョッキーズシリーズ』でも優勝しており、すでに日本でも知名度の高い名手だ。
すでに国際舞台で結果を残しているドゥラメンテやリアルスティールと同じく、4歳馬の中でもトップクラスの評価を持つサトノクラウンが、香港の地でG1初制覇を狙っている。
昨年は無敗で弥生賞(G2)を制し、皐月賞(G1)で1番人気だったが6着惨敗。その後もチグハグな競馬が続いていたが、立て直しを図った前走の京都記念(G2)で見事に復活した。
今回はもともとR・ムーア騎手から急遽Z・パートン騎手に乗り替わることとなったが、Z・パートン騎手も昨年エアロヴェロシティとのコンビで高松宮記念(G1)を制した豪州の名手。腕は確かなだけに、強力な鞍上を迎えられたことに変わりはなさそうだ。
香港実績なら、このメンバーでも胸を張れるのがヌーヴォレコルトだ。昨年末の香港C(G1)では勝ったエイシンヒカリに続く2着を確保。トップクラスの実力と高い香港適性をすでに示しているだけに、ここでも期待が持てる。
それも今回は、その香港Cを見事な騎乗で制した武豊騎手を迎えられた。「昨日の敵は、今日の友」ではないが、昨年の香港で武豊騎手の実力を誰よりも痛感したのがヌーヴォレコルト陣営であろうだけに、本当に心強いはずだ。
これだけ魅力的でハイレベルな3頭が揃ったとなれば、いよいよ日本の香港制覇も見えてくる……と言いたいところだが、今年のクイーンエリザベス2世Cは「昨年を上回る強豪」が集っている。