あの「ダービー馬」全弟の馬主になれる!?新進気鋭の一口クラブ「ワラウカド」が3月1日発足!運営母体は非社台系の……。
いずれこの一口クラブからG1を制する名馬が生まれる日が来るかもしれない。
3月1日、日本に新たな一口馬主のクラブが誕生した。その名も、愛馬会法人「ワラウカド」。なんとも不思議なネーミングである。
現在日本には大小20の一口クラブが存在するが、最も有名なクラブのうちの1つは、吉田俊介社長率いる社台系のサンデーサラブレットクラブだろう。正式な名称は「有限会社サンデーレーシング」。過去にオルフェーヴルやジェンティルドンナといったクラシック三冠馬を筆頭に、ブエナビスタ、ドゥラメンテ、ドリームジャーニーなど数々のG1馬を輩出している驚異のクラブだ。
その他にもエピファネイアやハープスターを送り出したキャロットファーム、「マイネル軍団」の異名で知られるサラブレッドクラブ・ラフィアン、「レッド」の冠名でおなじみの東京サラブレッドクラブなど、数々の一口クラブが凌ぎを削っている。
このような群雄割拠の情勢のなかに、突如として現れた新クラブ「ワラウカド」とはどんな存在なのだろうか。
母体となるのは、アイルランド出身のハリー・スウィーニィ氏が運営する競走馬生産牧場「パカパカファーム」。2001年の開設以来、2012年の日本ダービー馬ディープブリランテをはじめ、2015年NHKマイルCを制したクラリティスカイや2007年の同レース覇者ピンクカメオを生み出している新進気鋭の牧場だ。
今回の設立に合わせて用意された募集馬の目玉は、同牧場の看板とも言えるディープブリランテの弟「ラヴアンドバブルズの2015」だろう。父も同じディープインパクトであり、まぎれもなく日本ダービー馬と同じ遺伝子を持った全弟である。