JRA「禁断の言葉」叫んだファンにウマ娘オーナーもドキドキ!? 高松宮記念(G1)の有力候補も登場で武豊とG1獲りの期待!
今週末の中央競馬は土日月の3日間開催。春G1開幕を告げる高松宮記念(G1)を前に4つの重賞レースが行われる。
これから本格化していくG1戦線だが、『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)の爆発的ヒットで知られる藤田晋オーナーが送り出す2頭に注目したい目を向けたい。
19日中京のファルコンS(G3)にデュガ、20日中山のスプリングS(G2)にはドーブネがスタンバイ。それぞれ武豊騎手とのコンビで出走を予定している。
馬主になる前から武豊騎手と親交のあった藤田オーナーは、これまで出走した3歳馬5頭すべてのデビュー戦で騎乗を依頼したほどの蜜月関係だ。うち4頭で勝利を挙げた武豊騎手もオーナーの期待に応えたように相性は悪くない。
ドーブネは今回、芝1800mのスプリングSに出走するものの、全体的に所有馬は短距離寄りのタイプが多いことも特徴。今後、G1を視野に入れるとすれば、NHKマイルCや秋のスプリンターズS、マイルCSなどがターゲットとなるのではないか。
中でも一部のファンの間では「今年の高松宮記念で走る姿を見たかった」という気の早い声も出ていたのが、先月末のマーガレットS(L)を1分8秒0(良馬場)の好時計で快勝したジャングロ(牡3、栗東・森秀行厩舎)である。
また、2着馬に3馬身半の差をつけて楽勝した2走前の中京2歳S(OP)は、中京競馬場の2歳コースレコードとなる1分8秒4(良馬場)の好タイム。中京の芝1200mは高松宮記念と同じ舞台ということもあり、期待が高まったということだろう。
その一方、藤田オーナーはTwitterでも競馬に限らず様々な情報を発信しているのだが、ジャングロに関しては、ちょっとしたエピソードもあったようだ。
マーガレットSを制した愛馬を見届けた藤田オーナーは自身のTwitterにて「勝ちました!」という報告から始まったのだが、これに続けた次の展開にドキドキしてしまったという。
この日、ゴール前で観戦していた藤田オーナーの隣にいたファンが「ジャングロ以外来い!」と叫んだらしいのだ。
ちなみにこのときジャングロは単勝2.2倍の1番人気だっただけに、当人は穴党だったのかもしれないが、まさかすぐ隣にいたオーナーの存在には気付いていなかった可能性が高い。
愛馬の勝利を願うオーナーにとって敗戦を願われる「禁断の言葉」となるが、もし藤田オーナーのつぶやきを目にすることがあれば、今度は叫んでいたファンの方がドキドキしたかもしれない。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。