JRA M.デムーロ「クラシック有力候補」の骨折でとばっちり!? 原因はドゥラメンテ、アドミラブルら「無念の引退馬」のイメージ?

M.デムーロ騎手

 今月6日の弥生賞ディープインパクト記念(G2)で7着だったロジハービン(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)。次走の青葉賞(G2)に向けて調整が進められていたが、左前球節を骨折したことが明らかになった。

 管理する国枝師によると、春は全休になる可能性が高いという。同馬は今年1月の京成杯(G3)で2着に好走し、牡馬クラシックでは有力候補の1頭として目されていた。それだけに、無念の戦線離脱となりそうだ。

 一方、今回の報せを受けて、弥生賞で同馬の鞍上を務めたM.デムーロ騎手に対し、ネット上ではやや批判的な声も上がっているようだ。

 デムーロ騎手といえば、2015年にJRAの通年免許を取得すると、その年の日本ダービー(G1)をドゥラメンテと共に制覇。だが、その後に同馬は両前脚の骨折が判明しており、約9ヶ月間の休養を余儀なくされている。

 また翌年以降もリオンディーズ、アドミラブル、キタノコマンドールといったデムーロ騎手がダービーで騎乗した馬が立て続けに故障していることもあってか、一部のファンの間では同騎手が乗るクラシック有力馬は故障しやすいというジンクスのようなものが、まことしやかに噂されている。

「どうやら、先日の弥生賞でロジハービンに騎乗したデムーロ騎手が捲りをかけたことに批判的な声があるようです。

それからあまり間を置かずにロジハービンの故障が判明したため、SNSやネットの掲示板には『また故障させたのか』『あんな強引な騎乗するから」』といった、批判的なコメントがあったとか。

ただ、弥生賞は前半1000mが61秒1のスローペースで流れており、実際に2コーナーを4番手以内で通過した馬が上位3着までを占めています。そのため、最後方にいたデムーロ騎手が早めに進出を開始したのも、判断的にはそれほど間違っていなかったようにも思われます。

また、同騎手の騎乗とロジハービンの故障の因果関係ももちろん不明です。そのため、『故障するときは誰が乗っても故障する』『ミルコのせいとはいえない』といった声も複数上がっていましたね」(競馬誌ライター)

 国枝師はレース後、「内枠ならポケットに入れたかもしれませんが、スローで外枠でしたからね」と話していることから、戦前からあのような競馬になることはある程度は織り込み済みだったのかもしれない。その後に故障が判明したのは、不運だったとしか言いようがないだろう。

 幸いにもロジハービンは重傷ではないとのことで、復帰までにはそれほどの時間を要しないとのこと。元気な姿で再び競馬場を盛り上げて欲しいところだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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