JRA C.ルメール「無気力」騎乗で単勝1.3倍見せ場なし…陣営“ルメールファースト”が完全裏目WIN5「単勝1倍台四天王」唯一惨敗の赤っ恥

C.ルメール騎手

 21日、3日間開催の最終日のWIN5は、昨日に続き本命サイドの決着。JRAが最大6億円を謳う“夢馬券”にしては、夢のない配当に終わってしまった。

 この日は対象5レース中3レースで1番人気が勝利。それもタイニーロマンス、ウィリアムバローズ、グロリアムンディとすべて単勝1倍台だった。それでも最終的な配当が72230円だったのは、この日の対象レースの4頭の大本命の内、1頭が敗れたからだ。

 それこそが、対象1レース目の隅田川特別(2勝クラス、芝1600m)に登場したレッドロワ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)である。

 ここまでマイル戦は3戦2勝2着1回の連対率100%。デビュー戦では、後の日本ダービー(G1)4着馬グレートマジシャンとアタマ差の接戦を演じた素質馬だ。昇級初戦となった前走こそ2着に敗れたが、3着馬を1馬身1/4突き放しており、鞍上は5年連続リーディングのC.ルメール騎手。単勝1.3倍という圧倒的な支持も頷ける存在だった。

 しかし、レースでは前走に続きスタートで出遅れ。後方からの競馬を強いられると、3コーナーに入って、外から勝ったユキノファラオに並びかけられたところで抵抗するようにスパート。2頭で上がっていくかと思われた矢先、あっさりと勝ち馬に飲み込まれてしまった。

 最後の直線ではルメール騎手からムチが入るも見せ場なし。6着はキャリア最低の着順だった。

「レース後、陣営は口向きの悪さを指摘していましたが、向正面で何度も内に行きたがる素振りを見せるなど終始力んでいる様子でした。今日は競馬になりませんでしたね、関東(の競馬場)で言えば中山よりも東京の方がいいのかもしれません。ルメール騎手も早々に諦めてしまったように見えましたし、どこか冴えない様子でしたね」(競馬記者)

 記者が指摘した通り、東京では3戦2勝2着1回の連対率100%のレッドロワだが、中山ではこの日も含めて4戦して2着が1回だけ。極端な結果が出ているだけに、レース後には一部のファンから「東京を使ってほしかった」という声が出たのも無理はない。

「外厩をこまめに挟みながら間隔をとって使っていくのが木村厩舎の傾向ですが、今回はルメール騎手の復帰を待っていたのかも。2月の東京開催のうちに使えるとよかったんですけどね。素質のある馬なので、いずれは上のクラスで走ることになると思いますが、それだけに陣営が大事に使っているのかもしれません」(同)

 先月のサウジカップデーに遠征したルメール騎手だったが、帰国後に新型コロナウイルスの陽性が発覚。先週末にようやく復帰したばかりだが、3日間の騎乗で3勝と5年連続リーディングジョッキーは眠ったままだ。日本で重賞22連敗中という状況も含め、春のG1シーズンを前にそろそろ“冬眠”から脱出したい。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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