JRA大阪杯(G1)ジャックドール登場も「価値急落」に興醒め!? 安藤勝己氏「迷走」サリオス陣営を一刀両断…キタサンブラック×サトノダイヤモンドが8馬身差の圧勝劇! 【週末GJ人気記事ぶった斬り!】

 様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週も人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!

サリオス

元JRA安藤勝己氏「迷走」サリオス陣営を一刀両断!? 高松宮記念(G1)15着大敗に「ずっと言ってきたとおり」

ライター「A」:先週の高松宮記念(G1)に挑んだサリオスですが、4番人気に支持されたものの15着という残念な結果でした。

デスク「Y」:3歳の頃はコントレイル最大のライバルって言われたのにね……。この5歳世代は結構「弱い」って言われてるけど、コントレイルも最後にジャパンC(G1)を勝ったんだし、サリオスにも復活してもらいたいんだけどね。

ライター「A」:今回は初の1200mで変わり身が期待されましたが、裏目に出てしまった感じですね。レース後には、陣営の判断に様々な意見がありましたが、中でも「ずっと言ってきたとおり」とバッサリだったのが、元JRA騎手の安藤勝己さんでした。

デスク「Y」:アンカツ(安藤氏)さんは、それこそ2歳の頃からサリオスは長い距離の方が良いって言い続けてきたもんね。

ライター「A」:2000mまでならコントレイル、それ以上ならサリオスと高く評価していました。

デスク「Y」:そうそう。そんなアンカツさんからすれば、今回の1200mはまさに真逆の挑戦。評価してる分、歯がゆいだろうし「なにやってんだ」とも言いたくもなるよ。

ライター「A」:最近はマイルが主戦場で、今回が1200mと安藤さんの理想とは真逆というか、どんどんかけ離れていってますね……。ただ、陣営も今回で1200mが厳しいことはわかったでしょうし、今後は1600m以上の距離を使う可能性もあるんじゃないでしょうか。

デスク「Y」:そうなってくれるといいんだけどね。

ライター「A」:もし2000m以上の距離を使ってサリオスが復活すれば、安藤さんの気も少しは晴れるでしょうね。

デスク「Y」:うーん、短距離に舵を切った陣営にもプライドがあるだろうし、戻してもマイルじゃないかなあ。それに今、仮に2000m以上のレースに出走しても、サリオスが復活するとは限らないと思うよ。

ライター「A」:でも、昨年12月の香港マイル(G1)で3着。大敗した高松宮記念でも状態そのものは良さそうに見えましたし、まだピークアウトはしてないと思います。奥手傾向のあるハーツクライの産駒ですし。

デスク「Y」:ピークアウト云々は正直わからないけど、それ以上に最近はずっと短距離を中心に使われてきてるから、馬の方が短距離馬にシフトしちゃってるかもしれないんだよね。

ライター「A」:例えば、安田隆行厩舎の馬が短距離の重賞ばかり勝つようなことですか?

デスク「Y」:分かりやすく言えばね。馬の距離適性って、人の調教によってある程度変わるから。例えば、ライバルのコントレイルも「本質はマイラー」って言われてたからね。それを矢作芳人厩舎と福永祐一騎手とか陣営の尽力で、3000mの菊花賞(G1)を勝てる馬になったじゃん。サリオスには、その真逆のことが言えるかもって話。

ライター「A」:一度、行った道は簡単には戻れないってことか。「今年こそ痩せる」って言ってたデスクも、なかなか成果が出てないみたいですもんね~。ちょっと矢作厩舎で調教してもらった方が良いんじゃないですか?(笑)

デスク「Y」:馬房、空いてるかな……?(泣)


JRAキタサンブラック×サトノダイヤモンド「遅れてきた大物」が8馬身差の圧勝劇! 高松宮記念(G1)の約1時間前に中京競馬場を包んだ衝撃

ライター「A」:先週の大寒桜賞(1勝クラス)を8馬身差で圧勝した、ブラックブロッサムが注目されています。

デスク「Y」:いやあ、強かったね。重馬場でタフな流れになった分、最後はちぎれたけど、それにしても直線だけで8馬身だもんね。

ライター「A」:父がキタサンブラックで、母の父Orpenがサトノダイヤモンドと同じということで、当時のライバル対決を知るファンからも注目されてるようです。

デスク「Y」:キタちゃん、サトちゃん!

ライター「A」:はいはい、確かに『ウマ娘』ファンからも注目されてるようですね(笑)。 それにしてもキタサンブラックは、種牡馬として順調なスタートを切ったみたいですね。

デスク「Y」:初年度からイクイノックスが出たのは大きいね。ブラックタイド×サクラバクシンオーっていう血統ってのもあって、種牡馬入りした当時は「不人気」なんて話題になってたけど。

ライター「A」:初年度が500万円と強気の種付料でしたからね。

デスク「Y」:まあでも、去年引退したコントレイルが1200万円でしょ。キタサンブラックの現役時代の活躍を見れば、それくらいには設定したいよ。

ライター「A」:でも、そこから3年で400万、300万円と値下げしちゃったそうです。

デスク「Y」:まだ、産駒もデビューしてなかったのに……現実は厳しいなあ。

ライター「A」:今の時代、ステイヤーの種牡馬は嫌われますし、血統的にも突然変異的な馬だけに、生産者側としても半信半疑だったんでしょうね。でも、そこからイクイノックスやブラックブロッサムが出たわけで、今春は500万円まで回復したらしいですよ。

デスク「Y」:ブラックブロッサムもかなり有望だし、イクイノックスら産駒の活躍次第で来年はもっと上がるかもね。

ライター「A」:父ブラックタイドはディープインパクトとまったく同じ血統ですし、当時「高い」と言われた500万円すらお買い得だったってオチだと面白いですね!

デスク「Y」:ディープインパクト“真の後継”はコントレイルじゃなくて、キタサンブラックだったってオチでも面白いね(笑)。

JRA大阪杯(G1)ジャックドール登場も「価値急落」に興醒め!? エフフォーリアもシャフリヤールに完敗、見たかった対決は実現せずとも「妙味十分」の遠征

ライター「A」:先日のドバイワールドカップデーでは日本馬が大活躍しましたが、その分と言いますか、今年の大阪杯(G1)は少しメンバーが手薄になりましたね。

デスク「Y」:昨年の年度代表馬エフフォーリアが出るから注目されてはいるけど、もしジャックドールが現れなかったら、もっと寂しい感じになってただろうね。

ライター「A」:エフフォーリア以外のG1馬はレイパパレとアカイイト。どちらも金鯱賞(G2)で敗れていますし、エフフォーリアが1本被りの人気になっていたと思います。ドバイに遠征した馬が、少しでも大阪杯に出ていればまた違ったんでしょうけど……。

デスク「Y」:まあ、気持ちはわかるけどね。ドバイターフ(G1)の1着賞金が約3億5000万円で、シーマクラシック(G1)に至っては約4億2500万円。大阪杯で現役最強馬エフフォーリアに勝って2億円じゃ、割に合わないよ(笑)。

ライター「A」:そう言われるとぐうの音も出ません。日本の関係者からすると、エフフォーリアの強さは昨年いやと言うほど目の当たりにしましたしね。

デスク「Y」:そうそう。でも2月のサウジカップデーでも大活躍だったから来年以降、この時期の日本馬の遠征はますます加速するだろうね。

ライター「A」:賞金も高いですしね。G1の壁に跳ね返されていた馬の活躍も目立ちましたし、他の陣営も「あの馬で通用するなら……」と考えてると思います。

デスク「Y」:ステイフーリッシュは天皇賞・春(G1)に間に合いそうなの?

ライター「A」:いえ、どうやら一息入れて宝塚記念(G1)に向かうようです。

デスク「Y」:なんだ、もったいない……。出てくれば絶対盛り上がると思ってたのに。しょうがないから、今年は天皇賞・春を2週くらい後ろにスライドしようよ。そうしたら(ステイフーリッシュを管理する)矢作先生も考え直してくれるかも!(笑)

ライター「A」:それは、さすがに新庄ビッグボスでも無理だと思いますよ……。

 さて、今週も毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)

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