JRA「武豊ブチ切れ」疑惑にファンもビックリ!? 桜花賞(G1)前にマイクが拾った厳重注意に波紋……

武豊騎手

 先週末に行われた桜花賞(G1)でハナ差の2着に敗れたウォーターナビレラ。武豊騎手と武幸四郎調教師による兄弟G1制覇は、ゴール寸前でお預けとなった。

 レース後、武豊騎手は「今日は全てうまく行きました。状態も今までで一番良かったですし、返し馬もゲートもペースも思い通りでしたし、悔いのないレースでした」と語っていた。

 ところが、“全て”がうまくいったわけではなかった可能性もあるという。

 レース直後からSNSなどでは、ある出来事が話題になっている。それは発走前の輪乗り中に発生したという。

「毎週日曜日の競馬中継を担当する関西テレビが運営する『カンテレ競馬』が、YouTubeチャンネルで桜花賞の密着動画をライブ配信していました。当該動画は現在、公開されていないようですが、SNSに切り抜きが上げられています」(競馬誌ライター)

 Twitterに上げられた動画は桜花賞の直前に輪乗りを行う人馬を捉えたそのシーンだった。見た目にはいつもと変わらない光景に見えるが、中継マイクがある人物の発言を拾っていたようだ。

「あんま動くなって、カメラマン……。カメラ、あんま動かさんといて」

 映像を確認してみたところ、どうやら待機所付近にいた関係者が撮影していたカメラマンに注意を促した声のようだが、かなり声を荒らげているような雰囲気だった。

 さらにTwitterでは、この声の主が武豊騎手なのではないかという声が複数あった。仮にもし武豊騎手だったとすれば、本騎手にしては珍しく強いトーンで注意をしたということになるだろう。

 普段は温厚な性格で知られる武豊騎手だが、勝負へのこだわりは人一倍強い。過去には進路妨害による降着制度に歯に衣着せぬ発言も少なくなかった。今回と少し似たケースでは、エアグルーヴで臨んだ1996年秋華賞(G1)のパドックでのフラッシュ事件を思い出したファンもいただろう。

「映像の現場に居合わせたわけでないので具体的にカメラマンがどういう動きをしたのか、声の主が誰なのかは確認できませんでしたが、少なくとも輪乗りはレース直前に行われますし、G1ということで場の緊張感もマックスという状況でしたからね……。馬に少しでも悪影響を与えかねない動きがあれば、現場の人間が注意するのは当然でしょうね」(同)

マイクが拾った厳重注意に波紋……

 今回の動画を見て、武豊騎手だと思ったファンからは「これだけ怒っている豊さんを見たのは初めて」「豊さんも声を荒げる事あるんだ」といった驚きの声が出ていた一方、「カメラマンもいい画が撮れないと怒られるからな」など擁護する声も見られた。

 また、レース直前のカメラマンの動きをめぐっては、先月行われた高松宮記念(G1)の返し馬での出来事も記憶に新しい。馬場入場でスタンド前にいたダイアトニックが何かに驚き、暴れたシーンがあった。鞍上の岩田康誠騎手が危うく落馬しそうになった一件だ。

 後日談として、岩田康騎手は『日刊スポーツ』の取材に、「カメラマンやねん。前に出てきたカメラマンに(ダイアトニックが)反応して」と、落馬寸前の状態に陥った経緯を説明している。

 騎手が競馬界のプロ(勝負師)なら、それを撮るカメラマンもプロであるべきなのは当然のことだろう。敏感なサラブレッドに関わる以上、ファンも含めた全員が細心の注意を払って観戦するようにしたいものだ。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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