武豊「勝ち方を知る男」がアディラートをUAEダービーからケンタッキーダービーへ導く!? 怪物エピカリスを逆転できる「理由」
25日に開催される世界競馬の祭典「ドバイワールドカップデー」。日本馬も毎年数多く参戦するレースではあるが、日本競馬の代表、武豊騎手は今回の有力馬に多く騎乗する。
メインレースであるドバイワールドカップ(G1)ではアウォーディーに騎乗する予定の武騎手。しかし、このレースでは世界最強馬アロゲート(米)が出走を予定しており、勝利を手にするのは本当に困難。もちろん大金星を期待したいところだが、実力差は明らかだろう。
今年の武騎手に「現実的」な部分で勝利を期待するなら、やはり同日に開催されるUAEダービー(G2)連覇だ。ハイレベルと称される3歳ダート戦線の中核を担う1頭、アディラート(牡3 栗東・須貝厩舎)とコンビを組む。
アディラートはここまで6戦2勝。デビューから3戦は芝で未勝利だったが、ダート転向後の2戦を圧勝し、一躍ダート界のプリンス”候補”と呼ばれるようになった。
しかし「プリンス」とは決して呼ばれない事情こそ、今年の3歳ダートの層の厚さか。
同世代で4戦4勝、ダート界の「新怪物」と当初から騒がれたエピカリス(牡3 美浦・萩原厩舎)の存在が、アディラートが同世代の頂点に立てていない理由だ。これまでのパフォーマンスはアディラート以上。昨年11月の北海道2歳優駿(G3)では、2.4秒差圧勝という歴史的大差をつけるレースを披露した。
初対決となった2月のヒヤシンスS(OP)でも、3/4差放されて惜敗。これまでのインパクトほどの着差とはならなかったが、それでも1着と2着という差は小さいものではない。