JRA【青葉賞(G2)予想】馬券圏90%濃厚のD.レーン×レヴァンジルに白旗!? マイラーズC的中の勢いで、今週も高配当狙い!
今回は日本ダービー(G1)と同コースで開催されるトライアル・青葉賞(G2)を予想していく。
先週だが、まずマイラーズC(G2)は△→△→▲で的中。本命に推したエアロロノアは5着に健闘はしたが馬券に絡まず。とは言え、馬の勢いを信じて印を打ったソウルラッシュが来たので良しとしよう。思ったより配当が低かったが、トリガミにならなかったことが何よりだった。
一方、フローラS(G2)は人気薄ながら◎を打ったシンシアウィッシュが3着に入ってくれたものの、1着2着が完全に予想の外。どちらもローテーションですでに選べない馬で、特に2着のパーソナルハイは桜花賞(G1)から中1週というハードな使われ方。人気になっていたようだが、手を出せなかった。
予想に戻ろう。
まず、いつものように過去10年馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていく。
大寒桜賞(1勝クラス) 6頭
山吹賞(1勝クラス)、アザレア賞(1勝クラス) 各4頭
弥生賞 3頭
共同通信杯、水仙賞(1勝クラス)、ゆきやなぎ賞(1勝クラス) 各2頭
スプリングS、京成杯、京都2歳S、条件戦(1勝クラス) 各1頭
オープン特別 1頭
条件特別(1勝クラス) 2頭
となっている。全体に1勝クラスを使ってきた馬が多く、皐月賞(G1)に間に合わなかった馬と、そもそもダービーを目標にトライアルで権利取りをしようと駒を進めてきた馬の両方がいそうだ。さらに前走着順まで注目すると、ほとんどは勝ってここに臨んでいるが、中には2着以下で出走してきている馬も少なからずいるので、その辺の評価が鍵になるかもしれない。
続いて人気順の成績を見てみる。
1番人気 3-3-3-1
2番人気 0-0-1-9
3番人気 2-0-1-7
4~6番人気 3-4-3-20
7~9番人気 1-2-1-26
10番人気以下 1-1-1-73
となっている。1番人気で馬券に絡まなかったのはわずか1頭。13年のレッドレイヴンが該当馬で2歳重賞から休み明けで臨み、11着に大敗している。それ以外は毎年必ず馬券に絡んでいるので、1番人気は余程のことがないと外しにくい。一方、2番人気は馬券に絡んだ馬が1頭しかいないので、こちらは実績に見合わない人気馬であれば消していいだろう。相対的に4番人気以下の馬の方が馬券に絡む率が高い。
これを踏まえて「◎」は人気馬であるが11番レヴァンジルとする。
前走はすみれS(L)。最内枠からハナを奪ってそのまま直線でも押し切れるかというところで、番手にいた馬に差されてクビ差2着だった。
ローテーション的には好走歴のある前走なので問題なし。今回と同コースも2走前の条件特別を勝っているので、こちらもクリア。新馬戦で1800m戦を選択(3着)し、以降2000m以上の距離を使われているなど、明らかにクラシックを意識したものだ。
前走で賞金を加算して、皐月賞に間に合わせたかったのかも知れないが、惜しくも2着に敗れたので、ここでダービーへの切符を確実にしたいところ。名手D.レーン騎手を鞍上に確保できたのも大きい。
勝負気配たっぷりで、人気の軸になりそうではあるが消し要素がないので本命に推す。
「○」は穴っぽいところで9番オウケンボルトを挙げる。
前走はスプリングS(G2)。出遅れて後方からの競馬になり、直線でも見せ場なく9着に大敗している。
前走の負けっぷりが人気を落としている感はあるが、実はメンバー中唯一の3歳重賞経験馬。大敗しているとは言え、3歳になって重賞を経験しているといないとでは大きな差が出るはず。
また、2走前の水仙賞(1勝クラス)では前目の競馬からタイム差なしの2着を確保し、距離にはメドも立っている。1800m戦で勝ち星がないが、2000mの未勝利戦で勝ち上がるなど、距離は長い方が向いていると見る。ローテーション的にも前例があり、人気を落としたここは買い時だろう。
「▲」も人気のないところで14番グランシエロを推す。
前走はゆりかもめ賞(1勝クラス)。◎のレヴァンジルが勝ったレースだが、こちらは直線で逃げた馬を捉えきれず3着に終わっている。
○が唯一の3歳重賞経験馬だとすれば、こちらは2走前に皐月賞2着のイクイノックスが圧勝した東京スポーツ杯2歳S(G2)に出走していた唯一の2歳重賞経験馬。このときは7着に敗れているものの、早い段階で未勝利戦を勝ち上がり、キャリア3戦目では2歳王者ドウデュースとタイム差なしの2着に好走している。
切れる脚があるだけに直線の長い東京向きなのは確実。また、前走で同コースを経験しているだけに、距離にも不安がない。早い時期から今季のクラシックを賑わせている有力馬と戦った経験はここで活きてくるはず。まだ1勝クラスの身ではあるが、重賞で一発あってもおかしくはない。
「△」は7番ロードレゼルと12番エターナルビクトリの2頭を挙げる。
エターナルビクトリは前走条件戦。前で粘っていた馬を外から上がり最速の脚で差し切り連勝を飾った。
デビューそのものは昨年10月でそれほど遅くはなかったのだが、人気にもならずあっさり負けている。そこから月イチペースで出走して今年1月の未勝利戦を勝ち上がり、若干間隔を空けた前走で連勝している。
一方、ロードレゼルは前走・水仙賞で前目の競馬から押し切って勝利している。
こちらも昨年9月のデビューで2着に惜敗したあと、11月の未勝利戦を勝ち上がって前走は休み明けで連勝を飾った。
本サイトの予想で幾度となく指摘しているが、連勝している馬の勢いは侮れないもの。先週のマイラーズCでも連勝馬が勝利しているほか、3月の金鯱賞(G2)でも連勝中だったジャックドールが勝利している。
上述した2頭はそれぞれ3連勝、4連勝からの重賞制覇なのに対し、エターナルビクトリとロードレゼルは2連勝というところで若干パンチが弱い感は否めないが、そもそもこの時期の3歳馬はキャリアが浅いので、連勝している時点で相応の実力があると見ても良かろう。
また、鞍上がエターナルビクトリはここに来て好調な武豊騎手、ロードレゼルはダノンの馬が登録していたにも関わらずこちらを選んだ川田将雅騎手と、どちらも信頼が置ける。
人気しそうではあるが、押さえが必要な馬だろう。
今回は「×」として人気薄の2番サンライズエースも挙げておきたい。
前走は大寒桜賞(1勝クラス)。馬場が悪かったこともあって、前目にいた馬を捉えるどころか8馬身離されての2着だった。
ローテーション的にはもっとも好走例が多いレースからの臨戦なので、敢えて取り上げるという形でなくともいいのだが、いかんせん前走の内容が今ひとつ。上がり2番目のいい脚を使ってきてはいるのだが、ここまで負けると多少考えるところはある。
ただ、デビューから馬券圏内を外さない堅実な走りをしているだけに、それなりに実力はあるものと評価はしている。そういう意味で印は軽いが、人気薄で一発も期待できそうなので押さえるだけ押さえたい。
人気しそうなところでは13番ジャスティンスカイを切りとする。
ジャスティンスカイは前走フリージア賞(1勝クラス)で、番手から押し切る競馬で連勝を飾っている。
連勝中の馬ではあるが、まずローテーションに好走歴がないことが理由のひとつ。さらに鞍上が乗れていないというところに問題がある。横山武史騎手は先週17鞍に騎乗して、わずか3勝。馬質にムラはあったが、人気になっていた馬にも騎乗していた。
ということで、今回は2番、7番、9番、11番、12番、14番の6頭で3連複BOX20点勝負としたい。
人気馬を押さえている上に、ダノンギャラクシーが直前で出走取消したせいでトリガミの可能性もなきにしもあらずだが、グランシエロやサンライズエースあたりが激走すると、あるいは高配当まで見えてくる。
(文=トーラス神田)
<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。