【桜花賞(G1)展望】ソウルスターリング「完全1強」で迎える桜決戦! 最大のライバルは好調デムーロを背にする「雅」なアイツ!?
その評価に違わぬ走りを見せたのが、前走のクイーンCだ。中団から上がり最速の33.6秒の末脚で、あっさり突き抜けてしまった。今回はここまで手綱を執ってきたルメール騎手がソウルスターリングに騎乗するため、M.デムーロ騎手との新コンビを組む。
女王との初対決で強さを見せつけ、主戦騎手の選択が誤りだったことを認めさせたいところだ。
ソウルスターリングと同じフランケルの血を引くミスエルテ(栗東・池江泰寿厩舎)は、ここのところやや順調さを欠いているが、それでも簡単には軽視できない存在だ。
昨年は朝日杯フューチュリティS(G1)に挑戦し、牝馬としては初めて1番人気に推されるも4着。それでも一線級の牡馬と互角以上に戦った能力は、牝馬同士なら当然侮れない。
特に朝日杯FSで1番人気に推される要因となったファンタジーS(G3)の内容は、まさに圧巻。出遅れながらも上り3ハロン33.6秒で楽に差し切ってしまった走りは、当時は「世代No.1」ともいわれていた。
最大の課題は馬体回復に遅れたため、ぶっつけ本番になったことだ。データ的には苦しい立場に立たされているが、それでも潜在能力は一級品。失われた世代最強の看板を取り戻すため、主戦の川田将雅騎手とともに再び強さを見せつける。
ソウルスターリング打倒に最も燃えているのは、おそらく「No.2」のレッテルを貼られているリスグラシュー(栗東・矢作芳人厩舎)ではないだろうか。
昨年10月にアルテミスS(G3)で重賞初勝利を上げるも、本番の阪神JFではソウルスターリングの前に出遅れて2着。「出遅れさえなければ逆転可能」と挑んだ前走のチューリップ賞では、逆に着差を広げられ3着に敗れてしまった。