今村聖奈「秋G1騎乗」ほぼ決定!? 手の内入れるパートナーと大駆けの気配も
今年7月に行われたフェニックス賞(OP)の勝ち馬で、小倉2歳S(G3)で10着に敗れたミカッテヨンデイイ(牝2歳、美浦・堀内岳志厩舎)が、11月5日のファンタジーS(G3)を目標に調整を進めることが分かった。
前走は3番人気の支持に応えられなかったものの、管理する堀内師によれば課題も見つかりいい経験になったとのこと。
今村聖奈騎手「秋G1騎乗」ほぼ決定!?
これにより、同馬の主戦を務める今村聖奈騎手も、秋G1に騎乗することがほぼ確実になったとも言えそうだ。
今村騎手はミカッテヨンデイイのデビュー戦からここまで全4鞍に騎乗。うち3レースで人気を上回るなど好成績を残している。
2走前のフェニックス賞を勝利した際には、指揮官も「ジョッキーが上手く乗ってくれた」と大絶賛。この馬を手の内に入れている主戦を、陣営が本番でスイッチするとはいささか考えにくい。
いずれにしても今村騎手が秋G1に騎乗する可能性は高い。どの馬で挑むにせよ、ゴールデンルーキーの姿を秋の大舞台で目にするのは時間の問題といえるだろう。
ちなみに、ミカッテヨンデイイも暮れの2歳G1では十分に有力候補の1頭だ。
小倉2歳Sは着順こそ振るわなかったが、これはロンドンプランの蹄鉄打ち替えで待たされた際に馬のテンションが上がりすぎたことも影響しているようだ。原因がはっきりしているだけに、この一戦は度外視してしまうのもアリか。
なおこのレースで豪快な追い込みを決めて優勝したロンドンプランは、出走してくれば朝日杯FS(G1)でも有力候補の1頭に目されそうだが、ミカッテヨンデイイは新馬戦でそのロンドンプランと0秒4差の好戦を演じている。
また、前々走に勝ったフェニックス賞の走破時計1分7秒7は、今夏に行われた小倉芝1200mの2歳戦・全21鞍のなかで最速のタイムだった。これらを考えると、本馬もかなりの能力を秘めていると見ていいだろう。
ちなみに同レースの後、今村騎手は「いつもゲートを出てからスピードに乗るのに時間がかかってしまうところがある」とのコメントを残していたため、もう少し距離が延びた方が競馬もしやすくなるかもしれない。
「ミカッテヨンデイイは皐月賞(G1)の勝ち馬で、マイルCS(G1)でも2着に入ったイスラボニータの産駒なので、距離は1600mくらいのほうが合っている可能性もありますね。
またフェニックス賞の勝ち馬は、ナムラクレアとヨカヨカが2年連続で阪神JFにおいて僅差の5着と好走しています。ミカッテヨンデイイが本番で大駆けしても不思議ではないでしょう」(競馬誌ライター)
一大旋風を巻き起こしている今村騎手が本馬に跨がれば、大一番で何かしら起こりそうな気がしなくもない。果たして、暮れの阪神でこのコンビは見られるだろうか。