ダービー馬ワグネリアン輩出の出世レースに「クラシック候補」の真打ち登場!「伝説の新馬戦」覇者に疑いの余地なし、ファンからは早くも「確勝級」の声

C.ルメール騎手

 24日に中京競馬場で行われる野路菊S(2歳OP)は、競馬ファンの間ではちょっとした出世レースとして有名だ。

 過去には、このレースを勝利したメイショウサムソンやワグネリアンなどが日本ダービー(G1)を制覇。オープン競走ではあるものの、古くからクラシックにも繋がる重要なレースである。

 そんな出世レースで堂々の主役となりそうなのが、カルロヴェローチェ(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)だ。21日現在、大手競馬サイト『netkeiba.com』の予想オッズでは、単勝オッズ1.4倍想定の断然人気となっている。

 近年、多くの活躍馬を輩出している宝塚記念(G1)デーの新馬戦を快勝したカルロヴェローチェ。直線も軽く追われただけで後続を突き放し、手綱を取ったC.ルメール騎手が「良い能力で加速してくれました」と太鼓判を押した逸材だ。

「伝説の新馬戦」覇者に疑いの余地なし

 またカルロヴェローチェの評価は、それから日を追う毎に上昇している。というのも、新馬戦で破った2~5着までの馬がそれ以降、軒並み勝ち上がっているからである。

 2着に破ったチャンスザローゼスは、先日の未勝利戦で2着に3馬身半差をつけて圧勝。また3着のゴッドファーザーも、2戦目の未勝利戦で2着に10馬身差の大楽勝を決めている。

 さらに、4着のアンテロースや5着のドゥラエレーデさえもその後すぐに勝ち上がっていることから、上述した5頭が相見えた一戦に対しファンからは「伝説の新馬戦」との声も上がっているほどだ。

 そんなハイレベルな一戦を完勝したカルロヴェローチェに、ファンの期待が大きくなるのは当然だろう。

 2戦目に予定していた札幌2歳S(G3)をソエで回避したものの、幸い症状は軽く今回は仕切り直しの一戦。とはいえG1級と噂される馬にとっては、レースの格を下げたここで負けるわけにもいかまい。

 そうなると、やはり気になるのは相手関係か。

「人気の一角を担いそうなファントムシーフですが、デビュー前から調教の動きも申し分なく素質高い1頭ですよ。ですがデビュー戦で負かした11頭の内、のちに勝ち上がっているのは1頭だけなので、正直カルロヴェローチェの新馬戦と比べるとレースレベル自体に物足りなさは感じます。

もう1頭人気を集めそうなアリスヴェリテも新馬戦を快勝したとはいえ、その時2着に破ったトーホウガレオンが次戦でチャンスザローゼスに3馬身半差をつけられ完敗していますから、相手関係を考えてもカルロヴェローチェとは現時点で差があるかもしれません。

そう考えると、やはり注目はカルロヴェローチェの『勝ち方』とも言えるでしょうか。新馬戦の時は追い切り本数も少なく十分な仕上げではなかったようですし、それでいてあの勝ち方ですから能力は計り知れません。ここは単なる通過点にしてもらいたいですね」(競馬誌ライター)

 札幌2歳Sに出走していても勝ち負けを期待できた逸材が、野路菊Sへ矛先を変えてきたことで周囲からの期待感はMAXに達しているかもしれない。ネットの掲示板やSNS等では「確勝級」「鉄板」など、ファンからは早くも勝利を確信するかのような声も上がっている。

 果たしてカルロヴェローチェは噂通りの「クラシック候補」なのだろうか。注目したい一戦となりそうだ。

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