立て続けの「裏目騎乗」にファン不満!? R.ムーアも認めたベテランを襲った不運

秋山真一郎騎手

 カレンブラックヒルでのG1勝ちなど、重賞43勝を誇る26年目のベテラン秋山真一郎騎手だが、先週に騎乗した兄妹2頭で、いずれも枠順に泣かされる結果となった。

 5日、秋山真騎手は長くコンビを組むスマートダンディー(牡8歳、栗東・石橋守厩舎)と大井競馬の東京盃(G2)に参戦した。最内枠から出遅れてしまったスマートダンディーは後方のインコースでレースを進める。直線入口では馬群のど真ん中に進路を取るが、完全に先行馬が壁となり阻まれる。その後は最内を突くが時すでに遅し。結局、脚を余し気味の4着に終わった。

 レース後に秋山真騎手も「入ったところが悪く、うまく捌けなかった。内枠がアダになりました」とコメントしていたように、道中の進路取りが不完全燃焼に繋がった。

 そのスマートダンディーの敗戦から4日後、秋山真騎手はオパールS(L・芝1200m)に出走したスマートリアン(牝5歳、栗東・石橋守厩舎)に騎乗。こちらはスマートダンディーの妹にあたる。

 今回も枠は最内の1枠1番で、またもや出遅れ気味のスタート。今度は3-4コーナーで大外に誘導し、直線で伸びを見せたものの4着。2、3着馬とは0.1秒差の惜敗だった。

「早めに外へ切り替えられたのだが…。欲を言えば、今日に関しては外枠が良かった」と枠順に敗因を求めた秋山真騎手だったが、兄に続いて妹でも残念な結果となった。

立て続けの「裏目騎乗」にファン不満!?

 これらに対し、SNSやネット掲示板では一部のファンから「枠のせいにするな!」、「大井では詰まって、阪神では外を回して裏目裏目」といった厳しい声も散見。2頭ともあと一歩で馬券圏内の3着だったことも、怒りを買った一因だったのかもしれない。

 しかし、秋山真騎手も悔いた東京盃と比較して、オパールSについては情状酌量の余地もある。

「開幕週の阪神開催は、外を回った馬も伸びていたようにフラットに近い状態でした。実際、レースを制したトウシンマカオもスマートリアンと同じような位置から抜け出しを決めています。

先行争いの激しかった前半は、内に各馬が密集した状況でしたし、スタートで後手を踏んだ時点で、外を回す選択肢しか残っていなかったでしょう。敗れはしましたが、外枠ならと思えるレースでした」(競馬記者)

 今回は“最内”という極端な枠順に泣かされ、内を突いても外を回しても最良の結果は得られなかった。

 だが、『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)内で、R.ムーア騎手が日本人で上手い騎手として武豊騎手の次に名前を出したほど、腕前に定評のある秋山真騎手のことだ。スマート兄妹に継続して騎乗するかは不明だが、今回の敗戦で人気を落とすようなら、次走は“買い”ともいえそうだ。

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