武豊が来年の「ダービー馬」候補ゲット!? 出世レースに矢作芳人厩舎の逸材と登場

武豊騎手

「ジョッキーをやっていてこれほど幸せな瞬間はない」

 今年5月。そう喜びの声を語ったのは、日本ダービー(G1)をドウデュースで制した武豊騎手だ。

 自身6度目の制覇となったレジェンドでさえ、改めて「幸せ」を感じるほど、ダービーというのは全ホースマンの目標であり、何度勝ってもその味は格別なようだ。

 先週には3歳世代のクラシックが終了し、武豊騎手としても次は来年のダービー連覇へ向けて、有力な2歳馬と巡り合いたいところだろう。

出世レースに矢作芳人厩舎の逸材と登場

 そんな武豊騎手に、早速朗報が舞い込んだ。一部のファンからは大物候補との声も上がっているタイセイクラージュ(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)と、今週末の萩S(L)で初コンビを組むことになったのだ。

 8日に行われた東京の新馬戦を快勝したタイセイクラージュ。発走前にはゲート入りをやや渋るなど幼い面もあったが、直線での伸び脚には目を見張るものがあった。

 レース後には、手綱を取った横山武史騎手が「まだ仕上がり途上。それでも勝った」と同馬の底知れぬ能力を絶賛。管理する矢作師も「ここまで走るとは思いませんでした」と驚きを隠せなかったほどの逸材である。

 また勝ちタイムの1分47秒0は、過去30年を振り返っても東京・芝1800mで行われた新馬戦では最速の時計。2位(1分47秒2)のサリエラは先月のローズS(G2)で2着、3位(1分47秒6)のカイザーバローズも5月の新潟大賞典(G3)で2着しているように、それらを上回ったタイセイクラージュのポテンシャルは計り知れない。ファンの間で大物候補との声が上がるのも納得がいく好内容だった。

 ちなみに、これまで武豊騎手が勝利に導いた現2歳馬のクラシック候補といえば、インゼルレーシング所有のアンテロース、『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)で知られる藤田晋オーナー所有のエゾダイモン、ともに札幌の新馬戦を勝ったインスタキングやフォトンブルーなどがいる。

 どれも楽しみな逸材ばかりだが、タイセイクラージュも今回の結果次第ではその内の1頭となるかもしれない。というのも、同馬が出走する萩Sは、近年多くのG1馬を輩出している出世レースでもあるからだ。

 昨年の覇者ダノンスコーピオンがNHKマイルC(G1)、2着のキラーアビリティがホープフルS(G1)を制覇。他にも、過去の勝ち馬の中には皐月賞馬サートゥルナーリアやホープフルSを勝ったタイムフライヤーなどもいる。

 そんな出世レースを仮にタイセイクラージュが素晴らしい内容で勝てば、来年には武豊騎手とのコンビで日本ダービーに挑むなんてこともあるかもしれない。注目の一戦となりそうだ。

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