デアリングタクトの“生みの親”が三浦皇成を酷評!? 辛辣ワードにファン同情

三浦皇成騎手

 盛岡競馬場で3日に行われたJBCスプリント(G1)をダンシングプリンスで制した三浦皇成騎手。8年ぶり 2度目の交流G1タイトル獲得を追い風に、東京競馬場で騎乗した先週末は、より一層の活躍が期待された。

 しかし、交流G1制覇でつかみかけた“いい波”に乗り切ることはできなかったようだ。

 土曜2R・未勝利戦で5番人気の馬を2着に導く幸先いいスタートを切ったものの、その後は5着、6着、11着。人気薄ばかりだったとはいえ、馬券圏内はなし。反撃を期した日曜は6鞍。中には上位人気馬への騎乗もあったが最高着順は5着止まりだった。

 そんな三浦騎手に対し、怒りを隠せなかったのが、三冠牝馬デアリングタクトの配合を手掛けたことで知られる血統・配合研究家でプロ馬券師の青木義明氏だ。名指しで酷評されたのは、日曜12R・2勝クラスでの騎乗である。

 7日朝、青木氏はTwitterに「先週の土日は苦々しい結果でした」と自身の予想は「どれも不発」だったことを振り返った。続けて「最悪なのが日曜・東京12R 青木配合馬ニシノスーベニア7着」とツイート。自身が配合したという4番人気のニシノスーベニア(牡3歳、美浦・上原博之厩舎)が馬券外に沈んだことをつぶやいた。

 本命馬の好走を信じて疑わなかったのか、それとも単なる愚痴なのかというところだが、青木氏の見立てによると、敗因は騎手にあるということらしい。「ここは確勝とみたのに出遅れ 三浦皇成騎手の下手さだけが目に付いて 苛立たしい 32歳でも成長しない男だ」と手厳しい言葉が並んだ。

辛辣ワードにファン同情

 この辛口ツイートに対し、競馬ファンからは様々な意見が飛び交った。

 中には青木氏に同調する意見もあったが、多くは「ここまで言わなくてもいいのに」「出遅れの原因は騎手のみではないと考えます」「お気持ちは分かりますが騎手のみの批判はどうかと考えます」など、どちらかというと青木氏のツイートに異を唱える意見が目立った。

 青木氏とすれば自身が配合した馬が期待に応えられなかったもどかしさもあったのだろう。さすがに言い過ぎたと思ったのか、その後のツイートで「今回はつい感情的になりました……」と少々言い過ぎたことを認めていた。

 確かに3ハロン上がり最速で追い上げてきたニシノスーベニアの末脚は目立っており、スタートで出遅れてしまったことは悔やまれるが、近走でも出遅れていたようにゲートに難のある馬だったともいえる。

 レース後に三浦騎手も「1400mは忙しく感じました」「前の馬が残る展開」「1600の方がいいと思います」とコメントしていたことを考えれば、やむを得ない敗戦だったのかもしれない。

 交流G1を制した直後に自身の騎乗を酷評されてしまった三浦騎手だが、批判にさらされるのも騎手の宿命。今週末は「さすが三浦騎手」と驚かされるような好騎乗を見せてくれると信じたい。

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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