懇意の武豊も心配!? ダービー制覇から一転…ドウデュース馬主40連敗
前人未到となった6度目の日本ダービー(G1)制覇を成し遂げるなど、53歳を迎えた今年も一線級の活躍を見せている武豊騎手。とりわけ今年の夏場は好調で7月・8月には19勝と多くの勝利を挙げていた。
しかし秋に入るとその勢いに陰りが見え始め、9月・10月は9勝に留まっている。
ローカル開催が中心の夏競馬では主に北海道に滞在し勝ち星を積み上げた武豊騎手であったが、秋に入ってからは重賞戦線の兼ね合いもあって東西のメイン開催での騎乗が中心となっている。名だたるトップジョッキーたちが集結する中では、有力馬の確保も簡単ではないようだ。
そんな中で、武豊騎手に対して絶大な信頼を寄せているキーファーズは、同騎手にとっても欠くことのできないパートナーと言えるだろう。
だが実は、ここ最近のキーファーズは苦境に立たされている。
日本ダービー制覇後、キーファーズ泥沼40連敗
キーファーズの所有馬は2月~4月にかけてコンスタントに1勝ずつを挙げており、現役馬が15頭の少数精鋭であることを考えれば、好成績を残していた。続く5月はとりわけ好調で、ドウデュースの日本ダービー制覇を筆頭に9度の出走機会で4勝を挙げる快進撃を見せた。
しかし、その後、まるで日本ダービー制覇を境に潮目が変わったかのように、現在までに一度も勝利を挙げることができていない。約半年間で、その連敗数は40にまで膨れ上がっている。
今秋には、期待を込めてフランスへ送り出したドウデュースが前哨戦であるニエル賞(仏G2)で4着に敗退し、本番の凱旋門賞(仏G1)でも見せ場なく19着に惨敗。国内では、2億6400万円(税込)の高額馬マイシンフォニーが、8月の自己条件で1番人気を背負いながら2着。秋華賞(G1)の出走権をかけて臨んだローズS(G2)でも7着に敗れているなど、キーファーズの所有馬が思うような結果が残せていない。
また、今秋は短期免許による外国人騎手が大挙参戦中であり、ますます有力馬を巡る競争が激化している。それだけに武豊騎手としても、懇意にするキーファーズの復調を心から願っているはずだ。
今週末にはキーファーズから3頭の馬が出走予定であり、中でも土曜・阪神12Rに出走するマイシンフォニーには武豊騎手が騎乗する。果たして、復調のキッカケを名手が自らの手綱で引き寄せることはできるだろうか。今週末は、約半年ぶりの勝利を目指すキーファーズの所有馬たちに注目したい。