武豊に吉兆「6年ぶり」浦和記念(G2)制覇!ジャパンC(G1)で波乱演出も

武豊騎手

 23日、浦和競馬場で行われた浦和記念(G2、ダート2000m)は、4番人気のクリノドラゴン(牡4歳、栗東・大橋勇樹厩舎)が優勝。3度目の挑戦で見事に重賞初制覇を飾った。

「今日は小回りの競馬場でしたが、そこはあまり気にせず、この馬のスタイルで乗ってみようと思っていました」

 レース後、鞍上を務めた武豊騎手が答えたように、レース前半はいつも通りの後方待機策を取った。向正面で徐々に押し上げを図ると、4角では早くも2番手に浮上。直線で逃げたアイオライトを交わすと、最後は追い込んだラーゴムに2馬身半差をつける完勝だった。

「まだ4歳ですが、キャリアが豊富な馬で、何度もコンビを組んでいるので、安心して乗ることができました」

 武騎手の言葉通り、クリノドラゴンはデビューから約2年間ほぼ休みなく使われ、これが実に28回目のレースだった。デビュー戦で18番人気(単勝オッズ382.7倍)16着という結果に終わった馬が2年後にG2を勝つとは誰も想像できなかったのではないだろうか。

 そんなクリノドラゴンと28戦中14戦でコンビを組み、「5-1-3-5」の好相性を誇る武騎手にとって浦和記念制覇は5度目。いい形で今週末(27日)のジャパンC(G1)を迎えることになりそうだ。

ジャパンC(G1)で波乱演出も…

 そのジャパンCで武騎手が騎乗するのはハーツイストワール(牡6歳、美浦・国枝栄厩舎)である。この馬はクリノドラゴンとは対照的に休み休み大事に使われ、6歳秋の時点でまだ18戦目。武騎手とは2走前の札幌日経オープン(L)からコンビを組むが、鞍上は色気を隠していない。

 武騎手はオフィシャルサイト上に公開されている日記でもハーツイストワールについて何度か言及している。

 アルゼンチン共和国杯(G2)2着後には、「それにしてもハーツイストワールの左回り巧者ぶりには驚かされました」、「最近では珍しいほどのサウスポーぶりで、またの騎乗依頼をお待ちしています」(11月9日付)と陣営にアピール。そしてジャパンCでのコンビ継続が決まると、「アルゼンチン共和国杯で左回り巧者であることを実感した」、「長所を引き出す騎乗に徹して強敵相手に一発を狙います」(いずれも23日付)と、前走と同じ左回りの東京コースならチャンスありという手応えをつかんでいる様子だ。

『netkeiba.com』の予想オッズでは9番人気(24日時点)とあくまでも伏兵扱いだが、今年のメンバーレベルを考えれば、激走するチャンスは十分ありそう。

 この秋は浦和記念をはじめ、重賞レースで人気薄の馬をたびたび馬券内に持ってきている武騎手にとって浦和記念制覇からのいい流れも無視できない。

「武騎手は過去2回、浦和記念を制した直後のジャパンCで勝利を収めています。2010年はスマートファルコンで浦和記念を制し、4日後にはローズキングダムでジャパンCを制覇。16年はケイティブレイブとキタサンブラックで遂げています」(競馬誌ライター)

「二度あることは三度ある」――。浦和記念制覇で勢いに乗る武騎手なら、ジャパンCで波乱の立役者になる可能性は十分。今週末の武騎手からも目が離せない。

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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