美浦トレセンで39年ぶり「大移動」関東馬の巻き返しへ超高額「新兵器」導入! オークス出走のソウルスターリング、フローレスマジックへの影響は!?
近年「西高東低」といわれなくなってきた競馬界だが、それでもまだ関西馬の猛威は続いている。
今春の連続G1開催は、尽く関西馬が勝利。昨年の年度代表馬キタサンブラックを筆頭に、桜花賞と皐月賞も制覇。先日のNHKマイルCでアエロリットが気を吐いたが、関東馬の勝利はその1勝だけに留まっている。
そんな背景もあって今月、美浦のトレーニングセンターでは大きな動きがあった。
1978年の開場から39年が経ったことを受け、新厩舎を設立。今月に入ってから順次「引っ越しの作業」が行われるようだ。単純に、老朽化の進んでいた厩舎施設が最新版にモデルチェンジするだけでも大きな進歩が期待できるが、その一環として”新兵器”が導入されることにも大きな注目が集まっている。
1台1200万円という費用が掛かるウォーキングマシンは、すでに育成牧場を中心に必須の調教施設として広く普及しているが、トレセンの厩舎に導入されるのは今回が初。ライバル栗東にもまだ導入されていないだけに、大きな成果が期待できそうだ。
強度の低い運動を継続して促すことで、サラブレッドのフィットネスを維持する効果があるとされるウォーキングマシン。新厩舎移転に伴って導入を決めた木村哲也調教師は『デイリースポーツ』の取材に「ウオーミングアップ、クーリングダウンで使うことになると思います。背中の弱い馬など、人が乗らずに調整できるメリットはありますね」と好感触を得たようだ。
今週末のオークスにもフローレスマジックを送り出す有力厩舎だけに、今後の活躍が注目される。