【新潟大賞典(G3)展望】4連勝中のスパイダーゴールドVS宝塚記念へ負けられないカラテ!
5月7日、春の新潟開催では唯一の重賞レースとなる新潟大賞典(G3)が外回りの芝2000mを舞台に行われる。過去10年で1番人気馬どころか、2番人気馬も勝っていない波乱含みの一戦で激走するのは果たしてどの馬か。早速レースを展望していこう。
昨年9月に同コースで行われた新潟記念(G3)を10番人気で制したカラテ(牡7歳、栗東・辻野泰之厩舎)が主役候補か。
昨夏の新潟で21年東京新聞杯(G3)以来となる重賞2勝目を飾ると、その後は天皇賞・秋(G1)に挑戦し9番人気で6着に善戦した。さらに強気のレース選択でジャパンC(G1)に向かうと、ここでも13番人気で8着。2戦連続で人気を上回る着順に好走し、勝ち馬からは0秒7差と一定の力を示している。
7歳となった今年は京都記念(G2)からの始動を予定していたが、脚部不安で回避。幸い大事には至らず、6月の宝塚記念(G1)を春の大目標に据え、新潟の地で今年の初戦を迎える。
中距離戦線でもやれるところを示した7歳の古豪が目指すのは、あくまでもG1タイトル。春のグランプリに向けてローカルG3では負けるわけにいかない。鞍上を務めるのは、もちろんこの馬とともに成長してきた5年目の菅原明良騎手だ。
相手筆頭は、実績的に唯一カラテを凌ぐキラーアビリティ(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だろう。
21年暮れのホープフルS(G1)でジャスティンパレス以下を退けたG1馬で、3歳時はクラシックでも活躍が期待された。ところが、ぶっつけ本番で向かった皐月賞(G1)は13着に大敗。続く日本ダービー(G1)は6着に善戦したが、秋は菊花賞(G1)に向かわなかった。
昨秋はアルゼンチン共和国杯(G2)から始動すると、2番人気に支持されるも8着に完敗。これを受けて秋2戦目はローカルG3の中日新聞杯へと向かった。不甲斐ない3連敗を喫していたことで、5番人気まで評価を下げていたキラーアビリティだったが、このレースでは中団後方から直線鋭く伸びて約1年ぶりの勝利を挙げている。
ただし、その後は京都記念で5着、さらに大阪杯(G1)で13着。両レースとも特に見せ場も作れず、成績は再び下降線を辿っている。
近2走の結果を受け、改めてローカルG3に矛先を向けてきた。だが、同じハンデ戦でも前回のようには行かないだろう。中日新聞杯の時は3歳馬だったこともあり56kgで出走できたが、重賞勝利を1つ積み重ねた今回はおそらく58.5kg以上の酷量を背負うことになるからだ。
また、30日時点で鞍上が未定というのも気になるところ。NHKマイルC(G1)の裏開催で果たして誰を鞍上に迎えるのか。いずれにしてもG1馬として無様な競馬だけは見せるわけにはいかない。
半兄に21年きさらぎ賞(G3)覇者のラーゴムがいるスパイダーゴールド(牡4歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)はこれが重賞初挑戦。父がオルフェーヴルからダイワメジャーに替わったが、兄と同じ中距離を主戦場にしている。
2歳戦から活躍する馬も目立つダイワメジャー産駒だが、本馬は緩やかな成長カーブを描いてきた。2歳12月のデビュー戦から3連敗を喫し、初勝利を挙げたのは昨年4月の東京1800m戦だった。
C.ルメール騎手との初コンビで待望の勝利を挙げると、夏の新潟、秋の東京、そして今年2月の東京と間隔を空けながら自己条件を4連勝。内容もレースのたびに良化している印象だ。
前走のアメジストS(3勝クラス)後には、ルメール騎手が「重賞レベルの馬です」と改めてその実力を評価。昇級初戦でハンデも手頃なら一気の重賞獲りも可能だろう。ただし4連勝に導いたルメール騎手が当週は国内に不在。新たに石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、5連勝を狙う。
昨年の当レースで1番人気に支持されたアイコンテーラー(牝5歳、栗東・河内洋厩舎)は1年越しのリベンジに燃える。
昨年は新潟で4戦4勝の戦績が評価され、押し出される形で1番人気に支持された。ところが、好位追走から末脚勝負に懸けたが、伸びを欠いて9着。その後も苦戦が続いていたが、近2走は中日新聞杯で3着、愛知杯(G3)で2着に入り、重賞制覇が見えるところまで来ている。
アイコンテーラーを復調に導いたのは2走前からコンビを組む菱田裕二騎手だ。昨年2月にテーオーロイヤルとのコンビで制したダイヤモンドS(G3)以来の重賞制覇が視野に入っているはずだ。
カイザーバローズ(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)は、昨年の当レース2着馬。続く鳴尾記念(G3)では1番人気に支持されるも6着に敗れると、その後はいいところなく、リステッド競走でも掲示板を外す不振にあえいでいる。1年前の激走を思い出せるか。
この他には、昨年の函館記念(G3)を制したハヤヤッコ(牡7歳、美浦・国枝栄厩舎)、前走・小倉大賞典(G3)で1番人気に支持されたが10着に敗れたレッドランメルト(牡4歳、美浦・国枝栄厩舎)、昨年の関越S(OP)を含めて全5勝を左回りコースで挙げているサウスポーのイクスプロージョン(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)なども虎視眈々と上位進出をうかがう。
カラテとキラーアビリティといった実力馬が重いハンデを跳ね返せるのか、それとも伏兵馬が軽いハンデを味方につけるのか。新潟大賞典の発走は5月7日、15時20分を予定している。
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