
M.デムーロ「急転直下」でNHKマイルC“見学”の憂き目…「どっちも乗りたい」究極の選択乗り越えるも「ソールオリエンス×横山武史」の再現ならず
6日、翌日のNHKマイルC(G1)に出走を予定していたクルゼイロドスル(牡3歳、栗東・高橋義忠厩舎)が、感冒のため出走を取り消すこととなった。
1月にジュニアC(L)で見せた4馬身差の圧勝劇が話題になっていたクルゼイロドスル。トライアルなどを使わずにNHKマイルCへ直行という異例のローテーションだったが、金曜日の時点では5番人気に推されるなど、ファンの期待も決して小さくなかった。
今年は例年以上の混戦と言われている3歳マイル王決定戦だが、前日になって残念なニュースが飛び込んできた格好だ。
「感冒ということで熱があったそうです。関係者から話を聞いたところ、カイバ食いに変化はなく、脚元も特に悪いところはなかったそうですが、大事を取って回避という形に。残念ですが、陣営の判断を支持したいですね。秋には大きなレースで見たい1頭です」(競馬記者)
クルゼイロドスルの関係者だけでなく、ネット上の競馬ファンの間でも「残念だけど仕方ない」「先週のタイトルホルダーの件(天皇賞・春で競走中止)もあるしな」「狙ってただけに……」「ゆっくり休んで、また元気な姿を見せてください」など有力馬の回避を惜しむ声が少なくなかったようだ。大きなチャンスのある馬だっただけに、今回の回避は陣営やファンにとってもただただ無念という他ないだろう。

そんな中、人一倍ショックを受けているのは、主戦のM.デムーロ騎手かもしれない。
「急転直下」でNHKマイルC“見学”の憂き目…
デムーロ騎手といえば、このNHKマイルCで有力候補に挙げられているエエヤンとのコンビでニュージーランドT(G2)を勝利。トライアルを制し、意気揚々と本番へ挑むかに思われたが、先約の都合でクルゼイロドスルに騎乗することになった経緯がある。
また、デムーロ騎手のインタビュー企画『Road to No.1-M.デムーロ 世界一になる-』が連載されている『netkeiba.com』の公式Twitterでは「『どっちも強いし、どっちも乗りたい』と語っていたM.デムーロ騎手」とツイートされている通り、やはり悩ましい選択であったようだ。
それだけに今回は特に力が入るところだったが、まさかレースに参加できなくなってしまうとは夢にも思わなかったに違いない。
「先月の皐月賞(G1)でも、横山武史騎手が先約の都合で(トライアルの)スプリングS(G2)を勝ったベラジオオペラではなく、ソールオリエンスに騎乗することがありました。結果的に横山武騎手の見事な騎乗もあってソールオリエンスが勝利。10着に沈んだベラジオオペラとは明暗が分かれ、今回のクルゼイロドスルとエエヤンの関係も少し似ていると思って注目していたのですが……」(同)
また、『東京スポーツ』の取材を受けた高橋義調教師も「ほかに乗り馬がいないならまだしも、こちらを選んでくれたのですから、レースに出られなくなって申し訳ない気持ちです」とデムーロ騎手を気遣うコメントを残している。
2019年アドマイヤマーズ、20年ラウダシオンの連覇、2018年に2着だったギベオンも合わせれば3年連続で連対するなどNHKマイルCと抜群の相性を誇っているデムーロ騎手だったが、残念ながら今年はその手腕を披露することができなくなってしまった。
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