「打倒キタサンブラック」バンドワゴンがついにG1戦線へ!? 鳴尾記念(G3)を完勝なるか……

※イメージ画像:バンドワゴン 『JBISサーチ』より

 宝塚記念(G1)の前哨戦として位置づけられている鳴尾記念(G3)が6月3日に開催される。

 開催時期やグレード、さらには存在意義まで変わっているため、馴染み深いとは言い難い鳴尾記念だが、一昨年にはラブリーデイがこのレースを制して宝塚記念も勝ったように、軽視していると痛い目を見るのは確かだ。

 そして、そのレースに”帰ってきた素質馬”バンドワゴン(牡6歳、栗東・石坂正厩舎)が出走すると一部で話題となっている。

 バンドワゴンは14年に「クラシック有力候補」と騒がれたものの、脚部不安で長き休養を強いられてしまう。このまま忘れ去られるかと思いきや、昨年2月にダート戦で復帰。同レースでは10着になるも次走の長久手特別で1馬身1/4差の完勝を飾った。その後は1600万下で7着、4着と苦戦を強いられていたが、今年の但馬ステークスを3/4馬身差で制し、いよいよその実力が本格化してきている。

 特に但馬ステークスではこれまでの先行集団につけるレース運びではなく、後方に待機して機をうかがう戦法で快勝。これまではゲート難があり、”前”で競馬をする馬ながら出遅れてしまうという致命的な弱点を指摘されることもあった。だが、同レースで見せた走りが今後もできるならば、さらなる勝利も期待できるだろう。

 バンドワゴンは栗東の坂道で1週前追い切りを行い、4ハロン53.3-38.8-12.5秒を記録。ゴール前だけ強めに追い込んだことを考えれば、上々の出来だといえる。管理している久保助手は「東スポ」の取材に対し、「前走は直線狭い内から伸びての快勝。あんな競馬ができるとは正直びっくりした」と語り、「それだけ馬が大人になったということだね。帰厩後の状態はいいし、久々の重賞でどれだけやれるか楽しみ」と期待に声を弾ませた。

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