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「63頭」の億超えが登場した今年のセレクトセール、コントレイル産駒をはじめ話題の馬が続々…イクイノックスは父の評価を後押し【落札額上位馬まとめ】

「63頭」の億超えが登場した今年のセレクトセール、コントレイル産駒をはじめ話題の馬が続々…イクイノックスは父の評価を後押し【落札額上位馬まとめ】の画像1

 10日、11日の2日間に渡って北海道は苫小牧市のノーザンホースパークで開催された「セレクトセール2023」。億超えの超高額馬が複数登場し、各メディアで落札額が報じられるたびに大きな盛り上がりを見せた。

 1歳馬が上場された1日目は28頭、当歳馬の2日目は35頭と、合わせて63頭もの馬が億超えしたのだから驚きだ。毎度お馴染みの超大物馬主や新進気鋭の新人馬主らが、庶民にはイメージできない金額で競り合う姿に、溜息を漏らした競馬ファンも多かったのではないか。

 1頭ごとの情報については既に報じられているが、セレクトセールが終了したタイミングということもあり、落札額の上位から振り返ってみたい。大盛況に終わった今年だけあって、3億円を超えた馬(税抜き)がトップ9を形成した。

■第7位 2億9000万円

・アイムオールレディセクシーの2022(牡1歳、父キタサンブラック)
落札したのは「アスク」の冠名で知られる廣崎利洋HD(株)。母はアメリカの芝重賞を3勝。半姉セクシーフェイスはJRAのダートで2勝を挙げた。

・ウォークロニクルの2023(牡当歳、父キタサンブラック)
落札したのは「ショウナン」の冠名で知られる国本哲秀氏。2020年に春秋グランプリ制覇を達成したG1・4勝馬クロノジェネシス、19年ヴィクトリアマイル(G1)や20年香港C(G1)を制したノームコアが叔母にいる良血。

■第6位 3億円

・コスモポリタンクイーンの2022(牡1歳、父Kingman)
落札したのは多数の億超え馬の購入で注目を集めたTNレーシング。母は英で2勝、祖母バーシバは英で7勝。父KingmanはNHKマイルC(G1)を制したシュネルマイスターを輩出した。

・セリエンホルデの2023(牡当歳、父エピファネイア)
落札したのは田畑利彦氏。母は2016年独オークス(G1)の勝ち馬。NHKマイルCを勝ったシュネルマイスターの半弟という血統。

■第5位 3億1000万円

・インクルードベティの2022(牡1歳、父キタサンブラック)
落札したのは「ダノン」の冠名で知られる(株)ダノックス。母は2015年マザーグースS(米G1)の優勝馬。

・パレスルーマーの2022(牡1歳、父シルバーステート)
落札したのはTNレーシング。3億円を超える馬を2頭購入したのはTNレーシングのみ。何とも羨ましい。

■第4位 3億2000万円

・キラーグレイシスの2023(牡当歳、父キタサンブラック)
落札したのはロデオジャパン。母の馬名で察しがつくようにホープフルS(G1)を優勝したキラーアビリティの半弟という血統。

■第3位 3億3000万円

・バイバイベイビーの2023(牡当歳、父コントレイル)
落札したのは、現役時代のコントレイルを所有していた前田晋二氏。アイルランド産の母はアイルランドのG3勝ち馬で、近親に英ダービー馬サーペンタインがいる良血。

・ピクシーホロウの2023(牡当歳、父エピファネイア)
落札したのは『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)の大ヒットで競馬ファンに名が知れ渡った藤田晋氏。活躍次第でゲームに登場するかもしれない。こちらも母の馬名から察しがつくように、スプリンターズS(G1)の覇者ピクシーナイトやラジオNIKKEI賞(G3)を制したフェーングロッテンが兄にいる血統だ。

■第2位 3億8000万円

・ファディラーの2023(牡当歳、父キタサンブラック)
落札したのはインターホース。伯父にバイエルン大賞(独G1)を制したザイスモスなど、活躍馬が多数いる血統。

■第1位 5億2000万円

・コンヴィクション2の2023(牡当歳、父コントレイル)
今年のセール最高額となる5億2000万円で落札したのは(株)ノースヒルズ。父コントレイルは種牡馬として初年度の産駒だ。母のコンヴィクション2は、アルゼンチンのG1勝ち馬で、半兄に3勝クラスのレヴェッツァがいる良血馬。預託先はなんと来春開業予定の福永祐一厩舎という話らしい。コントレイルの主戦騎手を任されていた福永調教師としても嬉しい「開業祝い」となった。

 新種牡馬コントレイルに関しては、多少のご祝儀的な意味合いを含んだ落札額のため、真価を問われるのはデビューした産駒が、どれだけ活躍できるかに懸かっている。

 やはり特筆すべきは、これほど高額な条件でピックアップした中で5頭もの馬を送り込んだキタサンブラックに対する評価の高さだろう。ちょうど代表産駒のイクイノックスが宝塚記念(G1)でグランプリ連覇を達成した後ということもあって、成長力も証明したばかり。

 最大のライバルと見られていたドゥラメンテが早逝したため、より一層大きな注目を集めたということかもしれない。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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