武豊キタサンブラックも泣いた「大誤算」から7年…連覇狙うジャックドールが「昨年とはまったく違う」理由
G1・2勝のシャフリヤールなど、今年も「夏競馬の祭典」と呼ばれるに相応しい豪華メンバーが集結した札幌記念(G2)。中でも最も大きな注目を集めているのが、昨年の覇者ジャックドール(牡5歳、栗東・藤岡健一厩舎)だ。
2月のサウジC(G1)でG1・2勝目を飾ったパンサラッサとのクビ差の接戦を制した昨年は、3着だったウインマリリンも12月に香港ヴァーズ(G1)を勝利するなどハイレベルな一戦だった。
勝ったジャックドールは秋こそ結果が出なかったが、今春の大阪杯(G1)を制覇。G1タイトルを土産に一回りスケールアップして札幌に帰ってきた。全8勝を挙げる芝2000mに絶対の自信を持つスペシャリストだけに、ここは負けられない舞台でもある。
連覇へのキーマンは、何と言っても主戦の武豊騎手だろう。
昨年12月の香港C(G1)で初コンビを結成すると、相棒に初G1をプレゼントした大阪杯では勝利騎手インタビューで「今日の馬場なら(1000m通過を)59秒くらいで逃げたかった」と勝因を語り、実際に58.9秒で通過しているのだから、その体内時計はまさに正確無比。
長年の経験が培った精密機械のような感覚は「ペースが命」の逃げ馬にとって鬼に金棒といったところ。本馬だけでなく、サイレンススズカやスマートファルコンといった稀代の逃げ馬の主戦を務めたレジェンドなら、今回の札幌記念でも“神逃げ”を披露してくれるはず。強豪が揃った札幌記念だが夏競馬の頂点に最も近いのは、やはりこのコンビに他ならない。
ただし、それは武豊騎手とジャックドールが「思い通りの競馬」ができた時だ。
例えば昨年の札幌記念だが、ジャックドールはソダシ、パンサラッサに次ぐ3番人気だった。つまりライバルたちにとって、ジャックドールよりもマークすべき強豪がいた。
ちなみに武豊騎手が見事な逃げ切りを決めた今年の大阪杯もジャックドールは2番人気であり、ライバルたちが最も警戒すべきは1番人気のスターズオンアースの強烈な末脚だった。実際にレース後、他馬のマークで思うような競馬ができなかったC.ルメール騎手は「(三冠を逃した)秋華賞と同じレースになってしまった」と嘆き節。これらが逃げるジャックドールに有利に働いたのは、想像に難しくないだろう。
しかし、前述した通り今回の札幌記念ではジャックドールこそが1番人気に最も近い存在といえる。逆に言えばライバルたちが最も警戒しているのが、武豊騎手と本馬の「思い通りの競馬」というわけだ。そういう意味では舞台は同じ札幌・芝2000mでも、チャレンジャーの立場だった昨年とは全く異なるシチュエーションといえるだろう。
「組織力にやられた……」レース後に武豊騎手が思わずそう漏らしたのは、キタサンブラックと挑んだ2016年の有馬記念(G1)だ。この年のキタサンブラックは武豊騎手とコンビを結成し、天皇賞・春(G1)とジャパンC(G1)を制覇。1番人気こそ微差でサトノダイヤモンドに譲ったが、年度代表馬に最も近い存在として年末のグランプリを迎えていた。
レースでは、大逃げも辞さない構えのマルターズアポジーを前に行かせて「2番手からは想定通り」と武豊騎手。いつも通りのマイペースに持ち込んだが、レースが終盤に差し掛かった3コーナー手前で百戦錬磨のレジェンドにとっても想定外の奇襲を受けた。
「サトノノブレスにつつかれたのが痛かった」との言葉通り、伏兵のサトノノブレスが突如早めのスパート。負けられないキタサンブラックとしては合わせて動かざるを得ず、結果的に最後の最後に“もう1頭のサトノ”であるサトノダイヤモンドの差し切りを許してしまった。
どんな逃げ馬でも、真価を発揮できるのはマイペースを保てた時だ。G1・7勝を挙げ、史上最強馬の1頭に数えられるキタサンブラックでさえ、ペースを乱されれば思わぬ脆さを露呈してしまうのは、いわば逃げ馬の宿命。それは、大阪杯を筆頭に重賞3勝を誇る現役屈指の逃げ馬ジャックドールも決して例外ではない。
その上で、今年の札幌記念にはジャックドールの他にもアフリカンゴールド、ユニコーンライオンという重賞勝ちの実績がある逃げ馬がいる。
2頭とも人気薄が予想されるが、だからこそ逆に有馬記念のサトノノブレスのような玉砕覚悟の思い切ったレースができるはず。奇しくもアフリカンゴールドに恭介騎手、ユニコーンライオンに優作騎手と“国分兄弟”が騎乗することが不気味さに拍車を掛けている。
今年の札幌記念を予想する上で「ジャックドールの逃げ」は、最も大きなポイントの1つであることは間違いない。だが、そのカギを「他馬の動向」が握っている以上、予想が極めて困難なものになっていると言わざるを得ないだろう。
何故なら実際のレースで「どの馬が、どんな競馬をするか」は、新聞やネットニュースのどこを探しても記載されていないからだ。
無論、競馬には「逃げ」「追い込み」といった脚質があり、これまでのレースからある程度の推測は立つ。ジャックドールが逃げるであろうことは、語るまでもない周知の事実だ。
しかし「本当に100%の確率で逃げるのか」と問われると、それは武豊騎手を始めとしたジャックドール陣営にしかわからないはずだ。そして、各陣営はメディアに「100%こうする」とは確実にまず明かさない。ライバル陣営も目を通すニュース記事で事前に作戦を明かしてしまうのは、不利でしかないからだ。
逃げると思っていた馬が逃げず、差し馬が突然ハナに立つ――。競馬では日常茶飯事の出来事であり、競馬ファンなら誰もが「先に言ってよ!」と思わず愚痴ったことがあるのではないだろうか。そんな想定外が、今週末の札幌記念で起こらない保証はどこにもないのだ。
その一方で、出走各馬の陣営の人間ではないにも関わらず、公にはされない「作戦」を知ることのできる人々が、ごく一部だけ存在している。競馬情報を扱うプロたちだ。
多くの競馬情報サイトには、一般の競馬ファンでは到底実現できない数々の的中結果がズラリと掲載されている。何故「ここまで当たるのか」ということには様々な理由があるが、中でも先述したような出走各馬の「陣営の本音」を事前に入手できる点が、極めて大きなアドバンテージになっていることは想像に難しくないはずだ。
特に、老舗として長年業界を牽引している『競馬セブン』には「本物の関係者」が集結。元JRA騎手で元JRA競馬学校の教官である徳吉一己、元JRA調教師の小原伊佐美・嶋田潤・二本柳俊一、社台グループの礎を築いた林勲、競馬記者歴40年以上の古川幸弘など、長年同じ“釜の飯”を食ってきた業界の大先輩らが所属している。
これこそが『競馬セブン』が長年、業界内で確固たる地位に君臨し続けている最大の理由であり、現場と彼らとの信頼関係は深く、現役の関係者も「安心して何でも話せる間柄」というわけだ。
また、仮にマスコミに所属する記者が相手であれば、口にした様々なことがニュースになってしまい公に晒されてしまう。だからこそ、各陣営もリップサービスはしても「本当のところ」は一切明かさない。
しかし、『競馬セブン』はマスコミと違って入手した情報をニュースにする必要性は全くない。「いつもは後ろからだが、今回は積極的に前に行く」「人気になるだろうけど、実は本番はまだ先だと思っている」「今回は逃げるつもりはない」など、ニュースではまずお目に掛かれない「馬券に繋がる“金言”」をただただ、自分たちの予想の最終結論に組み込んでいくだけである。
勝利が半ば確定している「インサイダー情報」は言い過ぎかもしれないが、それに近い武器になっているであろうことは言うまでもないだろう。だからこそ『競馬セブン』の公式サイトには、いつも燦然と輝く的中結果が列を成しているのだ。
当たり前の話だが勝ち続けるには、それなりの「理由」があるということだ。
振り返ってみれば、札幌記念を1番人気で勝ったのは2011年のトーセンジョーダンが最後。つまりは11連敗中ということになる。1番人気が濃厚なジャックドールと武豊騎手にとっては、決して歓迎できないデータだ。
『競馬セブン』は現在も会員を受け付けており、登録に入会費や退会費などは一切掛からない。また、今週中に会員になっておけば【札幌記念の勝負買い目「馬連3点(隠れ穴馬含む)」】を無料でゲットできる特典付きだ。
果たして、ジャックドールと武豊騎手は今回も逃げるのか。そして、仮に逃げても「思い通りの競馬」ができるのか――。週末の金曜日を迎えた『競馬セブン』には当然、もう“答え”が見えているはずだ。
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※本稿はPR記事です。