キタサンブラック敗退の条件とは? 過去10年でわずか2勝。ドゥラメンテ、ジェンティルドンナ、ブエナビスタ…宝塚記念1番人気の敗退に迫る


・騎手、そして武豊は?

 次に「騎手」を見ると1番人気に応えられなかったのは岩田康誠、四位洋文、横山典弘が各2回、武豊とデムーロが各1回と関西のトップジョッキーに偏っている。ただし今回キタサンブラックに騎乗する武豊は、ここまで宝塚記念を4勝していてそのうち3回は1番人気でのもの。メジロマックイーン、マーベラスサンデー、ディープインパクトと蒼々たる名馬で勝利を飾っている。今回も1番人気のプレッシャーはないはず。確かに2008年にメイショウサムソンで2着に敗退したが、勝ち馬とは同タイムであり不安になるほどの材料ではないといえる。

 以上のように「性別、ローテーション、前走、騎手」といった要素から過去に宝塚記念で敗退した1番人気馬の傾向を探ったが、そのデータと照らし合わせて今年1番人気となるであろうキタサンブラックに不安材料を発見することはなかった。

 ただし一つだけ気になる点があるので捕捉したい。過去10年、良馬場以外の馬場状態は4度あり、その馬場状態になると1番人気は未勝利という嫌なデータがある。しかもその馬場状態になれば人気薄の激走があり、優勝馬は平均6番人気と一気に波乱含みとなるのだ。キタサンブラックに不安要素はないが、唯一懸念すべきは週末の天候ということになるだろう。

関連記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 5:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS