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武豊「G1完全制覇」に立ちはだかる強力ライバルたち!エコロヴァルツは先に繋がるレースも…ドウデュースと挑む「叩き良化」に期待大

武豊「G1完全制覇」に立ちはだかる強力ライバルたち!エコロヴァルツは先に繋がるレースも…ドウデュースと挑む「叩き良化」に期待大の画像1
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

「向正面で掛かった馬にぶつかられて、そこがもったいなかったです。途中からリズムは良くなりました。先に繋がるレースでした」

 これは、先週末の朝日杯フューチュリティS(G1)でエコロヴァルツ(牡2、栗東・牧浦充徳厩舎)に騎乗し、惜しくも2着に敗れた武豊騎手が残したレース後のコメントだ。

 レジェンドがそう振り返った通り、スタートしてすぐにミルテンベルクと何度か接触するシーン。武豊騎手も掛かった馬の近くでゴチャつくことを懸念したのか、エコロヴァルツは一旦後方に下げて末脚勝負へと切り替えた。

エコロヴァルツは敗れても収穫の大きかった一戦

 デビューからの2戦を、ともに先行抜け出しで快勝していた馬に騎乗していただけに、ちょっとした賭けとなったが、少しだけ運が向いたのは、大外17番枠で出遅れたシュトラウスが一気にポジションを上げてハナを奪ったことだ。

 単騎逃げに持ち込みたかったセットアップの横山武史騎手からすれば、これでペースが上がって苦しくなり、折り合いを欠いたシュトラウスも最後の直線で早々と失速。後ろの組には願ってもないタイトな流れとなった。

 結果的には強い競馬をした川田将雅騎手のジャンタルマンタルが抜け出したものの、最後の直線で最後方にいたエコロヴァルツも、メンバー最速上がりとなる34秒1の末脚を繰り出した。敗れたとはいえ、絶望的な位置から素晴らしい伸び脚を披露し、新たな一面を見せたことは、陣営にとっても大きな収穫だったはずだ。

「スタート後の不利がなければ、勝ち馬のうしろにつけられたかもしれないだけに、勿体なかったですね。この点については武豊騎手も牧浦調教師も悔いが残ったでしょう。誤算があったとはいえ、惨敗も覚悟した最後方から、あんな競馬が出来たのは驚きです。自在性があることも分かりました。距離延長も問題なさそうですし、次走も非常に楽しみになりました。

ただ、個人的にはホープフルS(G1)に出て来たら面白いと思っていた馬なので、朝日杯FSの出走は少し残念です。エコロヴァルツなら勝ち負けできたかもしれませんよ。もちろん、武豊騎手が騎乗を予定しているセンチュリボンドも面白い馬ですが、出走を予定しているメンバーは非常に強力です」(競馬記者)

ドウデュースに騎乗する有馬記念の後にはG1完全制覇も狙う

 確かにホープフルSは、凱旋門賞馬ソットサスの全弟シンエンペラーやサウジアラビアロイヤルC(G3)を圧勝したゴンバデカーブースらが出走を予定。前走で不覚を取ったレガレイラも抽選に通ればC.ルメール騎手とのコンビが予定されている。

 また、武豊騎手は長年の鬼門だった朝日杯FSを2年前にドウデュースで制したことにより、JRA・平地G1完全制覇にリーチがかかっている状況。それだけにエコロヴァルツの強さを見たら仮定の話もしたくなるものの、そこはセンチュリボンドに期待だ。

 最後の直線だけを見ると、ドウデュースが3着に敗れた皐月賞(G1)を思い出すような朝日杯FSの敗戦だった。天皇賞・秋(G1)、ジャパンC(G1)を使われて状態がアップしたパートナーと、負傷から復帰したレジェンドがタッグを組むグランプリ。どちらも休み明けを使った「叩き良化」の効果に期待大といえそうだ。

GJ 編集部

GJ 編集部

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