【阪神C(G2)予想】ママコチャから「爆穴」指名で好配当締め!? 毎年来る「10番人気以下」を狙い撃ち
今回は最後の短距離重賞・阪神C(G2)を予想していく。
先週の振り返り。まずターコイズS(G3)は△→▲→◎で的中。毎度「もう1頭」が多かったが、久しぶりに的中をお届けできた。勝ったフィアスプライドはもっと人気がないと思っていたが、意外にも1番人気。3着のミスニューヨークは3連覇ならずだったが、3着は健闘だろう。1万5000円ちょっとの配当、ご馳走さまでした。
対して朝日杯フューチュリティS(G1)は印を打った馬が軒並み馬券圏外。○ジューンテイクが辛うじて4着と掲示板を確保できた程度だった。2歳戦は元々簡単ではないのだが、それにしても今年は酷い。最後のホープフルS(G1)くらいは当てたいものだが……。
予想に戻ろう。
まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
マイルチャンピオンS 11頭
オーロC(OP) 3頭
秋華賞、スプリンターズS、スワンS、京阪杯 各2頭
NHKマイルC、JBCスプリント、府中牝馬S、富士S、CBC賞、チャレンジC、海外遠征 各1頭
オープン特別 1頭
となっている。年末開催でこの先に大レースが控えているわけではないが、レースレベルが高く、前走もオープン戦はわずか4頭しかいない。1400mということもあってか、前走マイルCS組が最多である一方、スプリント戦だけではなく、1800mや2000mといった前走中距離からの臨戦も目立つ。JBCスプリント(G1)からの好走もあるように、前走ダートであっても、格が高ければ検討の余地はありそうだ。
続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 2-0-2-6
2番人気 1-3-1-5
3番人気 2-2-1-5
4~6番人気 1-3-2-24
7~9番人気 3-1-1-25
10番人気以下 1-1-3-76
となっている。上位人気は軒並み5割前後でアテにしづらい。近5年に絞っても1番人気と2番人気は3頭、3番人気は2頭と微妙なライン。ならば中穴かというとそうでもなく、人気薄が跳梁跋扈している。近5年で10番人気以下だけに絞っても4頭来ており、上位人気がすべて飛ぶことはないまでも「人気薄が1頭は必ず来る」くらいのつもりで検討する方が良さそうだ。
これらを踏まえて「◎」は意外に人気していない17番ウイングレイテストとする。
前走はスワンS(G2)。内枠スタートから、そのまま内に入って2番手を進む。平均ペースで流れていき、直線に向くと内からスルスルと抜け出して先頭に立ち、追い込んできた後続に交わさせることなく、クビ差の勝利を挙げた。
昨年秋にオープン入りし、リステッドを2戦して3着、1着と好調だったが、重賞路線に舵を切ると掲示板が精一杯というレースが続いた。しかし、2走前の京成杯オータムH(G3)で2着に入って成長を見せると、続く前走では人気薄ながら初重賞勝利を挙げている。
主戦場はマイルで、たまに1800m戦を使うといった具合だったが、前走は3歳時のファルコンS(G3)以来の1400m戦で勝利した。勝ち時計も十分このレースでも通用するレベル。逃げ切り勝ちは過去10年で2例しかないが、2番手、3番手から粘って連対するケースは思いのほか多い。
戦績を見る限りでは、番手からの抜け出しという好走パターンの再現は十分あるのではないか。G1馬4頭が揃ったこのメンバーでも通用すると考え、近走実績の割に人気がなく、馬券妙味もあるので本命としたい。
「○」は人気サイドだが10番グレナディアガーズを挙げる。
前走はこちらもスワンSで、出遅れて後方からの競馬を強いられる。直線に入って上がり33.6秒の脚で追い込んできたものの、位置が後ろ過ぎたのも災いして6着に終わった。
昨年のこのレースの2着馬にして、一昨年のこのレースの覇者。昨年このレースで2着したあと、阪急杯(G3)に駒を進めるが1番人気を裏切る7着。続く高松宮記念(G1)は掲示板を確保したが、秋初戦の前走は再び出遅れて掲示板まで届かなかった。
一昨年、このレースを勝ったあと、前哨戦を使わずに高松宮記念に向かって12着に大敗。さらに海外遠征でもまったく見せ場なしの惨敗で終わっている。
3歳時にG1を勝っている実力馬ではあるのだが、3歳以降は精彩を欠いているのが実際のところ。そこを敢えて対抗まで推すのは、ここ何レースかの予想でも出てきた「固有のレースだけに相性がいい」のを地で行っているからだ。
一昨年も昨年もこのレースで好走しながらも、後がまったく続かず。逆に言えば、このレースだけは相性がいいので、余程出走条件が悪くない限りは来る可能性が高いというわけだ。
このレースでこの馬も引退という話。最後の花道を勝利で飾れるかどうか。改めて応援したい。
「▲」は穴馬12番グレイイングリーンを推す。
前走はオーロC(L)。大外枠スタートで、ポジションを下げていき、定位置とも言える中団より後方に位置取ってレースを進める。平均ペースで流れていき、直線に向くと逃げ馬が前で残る展開。それを外目から上がり2位の脚で一気に追い込むも、先に抜け出していた勝ち馬には届かず2着となった。
昨年1月にオープン入りしているが、主にリステッドを走って結果がなかなか残せず。阪急杯(G3)で掲示板が2回ある程度であったが、6月の米子S(L)で3着に入ると続くレースも掲示板を確保。2走前は道悪に泣かされて大敗したが、きっちり立て直して2着と復調してきている。
勝ち星自体は上述した昨年1月の3勝クラス以来ないのだが、ここ4走は安定した走りを見せており、明らかに馬の調子が上がってきている。前走の走破タイムも優秀なものであり、上がりも最速こそ少ないが33秒台の脚を使っており、後ろから来た馬の一発が多いこのレース向きと言える。今回も順当に人気はないだろうが、だからこそ押さえておきたい1頭である。
「△」は人気の軸になろうが13番ママコチャと、絶妙な人気具合の12番ララクリスティーヌの2頭とする。
ママコチャの前走はスプリンターズS(G1)で、スタートから終始2~3番手を進む積極策で、直線で抜け出すと後続を断ち切って初重賞を初G1制覇で飾った。
昨年9月にオープン入りを果たしている。重賞2走はターコイズS(G3)こそ掲示板を確保したが、今年初戦の阪神牝馬S(G2)では9着に敗れた。しかし、その後オープンの水に慣れてきたのかリステッドを勝つと、北九州記念(G3)で2着、そしてG1制覇と今勢いに乗っている1頭だ。
元々1400mからマイルが主戦場だっただけに、1ハロン延びるのは歓迎だろうし、3走前は1400m戦で3馬身差をつける完勝。ソダシの全妹という白毛一族の1頭(この馬は鹿毛だが)だけに人気になるのも当然だが、この勢いを無視することはできない。
ララクリスティーヌの前走はスワンSで、こちらは4番手につけて追走し、直線で追い上げたものの、前で粘られて2着に終わっている。
15戦のキャリアを消化してきたが、馬券圏外は5回しかなく、残りはすべて連対している堅実派。初重賞出走となった昨年のスワンSでいきなり2着に入り、リステッドと阪神開催の京都牝馬S(G3)を連勝。ヴィクトリアマイル(G1)はさすがに荷が重かったが、スワンSで再び息を吹き返し、ようやく調子も戻ってきたものと考える。
今回と同じコースで重賞勝ちがあり、阪神で行われた昨年のスワンSも2着と、阪神1400mとの相性は良さそうである。◎ウイングレイテストと脚質が似ているところはあるが、それだけに前で残ってワンツーも可能性としてゼロではない。
そこそこ人気になろうが、こちらも押さえておきたい。
ということで、今回は8番、10番、12番、13番、17番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。ママコチャに1本被りする可能性があり、それで順当に勝たれてしまうと配当に期待できないが、穴馬もチョイスしているので、そちらが3着にでも食い込めば意外な好配当にありつけるかも知れない。
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