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第2のベラジオオペラへ「大本命」がデビュー戦を圧勝! 上村洋行調教師「クラシックへ乗せていきたい」急上昇中のベラジオ軍団から、またも大物誕生か

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第2のベラジオオペラへ「大本命」がデビュー戦を圧勝! 上村洋行調教師「クラシックへ乗せていきたい」急上昇中のベラジオ軍団から、またも大物誕生かの画像1
岩田望来騎手 撮影:Ruriko.I

第2のベラジオオペラ爆誕か!?

 来年のクラシックへ向け、ホープフルS(G1)では紅一点のレガレイラが大きく名乗りを上げた2023年の競馬開催最終日。阪神競馬場で行われた新馬戦からも、大物候補が登場した。

 14頭立て、芝1800mという一戦を制したのは、1番人気のベラジオボンド(牡2歳、栗東・上村洋行厩舎)だ。最後の直線では楽に抜け出し、終わってみれば3馬身差の圧勝だった。

「初戦としては、凄く良い内容でした」

 レース後、そうベラジオボンドを手放しで称賛したのは鞍上の岩田望来騎手。今年は重賞5勝に加え、夏には騎手の祭典WASJ優勝と充実した1年を送った。来年はいよいよ待望のG1制覇と行きたいところだが、2023年最終日の新馬戦での出会いは、今後の騎手人生にとっても大きな機会となるかもしれない。

「非常に大きなスケールを感じさせる走りでしたね。最後の直線を迎えてから、やや手前を替えるのに手間取っていましたが、替わってからの伸びは秀逸の一言。岩田望騎手が何度も内にササりそうになるのを立て直しながら追っていながらも、上がり3ハロン33.9秒はメンバー最速でした。

ベラジオボンドは今年の千葉サラブレッドセールで最高額となる1億円で落札されたことで、デビュー前から注目されていましたが、林田祥来オーナーの『千葉サラ』というパターンは今年のスプリングS(G2)とチャレンジC(G3)を勝ったベラジオオペラと同じ。ロードカナロア産駒で、上村洋行厩舎というのも同じです」(競馬記者)

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日本ダービーでも接戦を演じたベラジオオペラ 撮影:Ruriko.I

上村調教師「クラシックへ乗せていきたい」

 陣営の勢いは岩田望騎手だけではない。オーナーの林田氏も昨年のベラジオオペラの新馬戦がJRA初勝利。そのまま今年のセントポーリア賞(1勝クラス)で初の特別戦勝利、スプリングSで初の重賞制覇と快進撃が続いている。

 これまでは主に園田競馬で活動していたが、ベラジオオペラの活躍を受けて、いよいよ中央競馬に本腰を入れ始めたところ。その旗印として期待されているのが、このベラジオボンドである。

 また、ベラジオオペラとベラジオボンドを管理する上村厩舎も10勝→19勝→25勝→32勝→40勝と成績は右肩上がりだ。

 特に今年は春先までリーディングトップを走り、最後も7位で粘り切るなど、いよいよトップステーブルの仲間入りを果たした印象。重賞はベラジオオペラの2勝に加え、アイアンバローズがステイヤーズS(G2)を制覇し、有馬記念(G1)にも出走した。

「勝ち方に余裕があった。クラシックへ乗せていきたい」

 レース後に、そう語った上村調教師には期するものがあるはずだ。厩舎のエース・ベラジオオペラは今年の日本ダービー(G1)で、勝ったタスティエーラや2着ソールオリエンスらとタイム差なしの接戦を繰り広げながらの4着。最後は写真判定に泣いた。

 あの惜敗から約半年。今、林田オーナー、岩田望騎手、そして上村厩舎にとってG1制覇は、これまで以上に大きな、そして現実的な目標となりつつある。果たして、2023年最終日に登場したベラジオボンドは、偉大な厩舎の先輩が叶えられなかったクラシック制覇を成し遂げることができるか。ベラジオ軍団の第2章がいよいよ幕を開けた。

GJ 編集部

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