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【根岸S(G3)展望】ドライスタウト無念の回避も…「6戦5勝」半弟が主役候補!? 川田将雅エンペラーワケア、古豪タガノビューティーも虎視眈々

【根岸S(G3)展望】ドライスタウト無念の回避も…「6戦5勝」半弟が主役候補!? 川田将雅エンペラーワケア、古豪タガノビューティーも虎視眈々の画像1

昨年の勝ち馬レモンポップはフェブラリーS(G1)優勝

 28日、東京競馬場では第38回根岸S(G3)が行われる。昨年はここを勝ったレモンポップが続くフェブラリーS(G1)も制覇。上半期ダート王決定戦の最重要ステップレースとして、今年も見逃し厳禁の一戦となりそうだ。

 大本命が確実視されていたのは重賞2連勝中のドライスタウト。ところが、1週前追い切り後に屈腱炎を発症してしまい無念の回避となった。代わって主役候補に名乗りを上げたのは、同馬の半弟サンライズフレイム(牡4歳、栗東・石坂公一厩舎)である。

 シニスターミニスター産駒の兄は全日本2歳優駿(G1)を制したように早くから一線級で活躍していた。一方、ドレフォン産駒の弟は初戦が3歳の2月とややデビューは遅れたが、ここまでダートで6戦5勝、3着1回とほぼパーフェクトな成績を残している。

 前走のオータムリーフS(OP)は昇級初戦ながら1番人気に支持されると、後方待機から豪快な末脚を繰り出して優勝。ゴール前の脚色は1頭だけ際立っていた。

 昇級初戦を勝利に導いたのはコンビ通算成績を4戦4勝とした藤岡康太騎手。レース後に「力のあるところを見せてくれましたし、これからも楽しみ」と、同馬の非凡な能力を称賛しており、初重賞でいきなり通用してもおかしくないだろう。

 ドライスタウトの回避で、兄弟対決は幻となったが、伸びシロは兄以上との評価も聞こえてくる。兄に代わってフェブラリーSの前哨戦を勝利で飾れるか。


 6戦5勝のサンライズフレイムに対するのは、こちらもダートで5戦4勝と底を見せていないエンペラーワケア(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だ。

 デビュー戦こそ芝で5着に敗れたが、2戦目でダートに転じると、10馬身差で圧勝。2勝クラスで1度足踏みはあったが、それ以外は危なげないレース運びで勝ち上がってきた。

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川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 特に近2走は圧巻の走りを披露している。2走前のドンカスターC(2勝クラス)は、初の京都コースだったが、2番手追走から難なく抜け出して4馬身差で快勝。さらに前走の御影S(3勝クラス)は、初コンビの川田将雅騎手を背に前半3ハロン33秒6のハイペースを3番手から早め先頭で押し切って見せた。

 同レースでも2着馬に3馬身半差をつけ、まさに充実一途といったところ。今回は初の長距離輸送で、試金石の一戦となるが、あっさり突破するようならフェブラリーSでも楽しみな存在になるだろう。引き続き川田騎手が手綱を取る。

百戦錬磨の古豪タガノビューティー


 重賞初挑戦の4歳馬2頭に立ちはだかるのは百戦錬磨の古豪だ。それがダートの短距離路線を中心に32戦7勝の戦績を誇るタガノビューティー(牡7歳、栗東・西園正都厩舎)である。

 鋭い決め手を武器とするタガノビューティー。昨年5月のかしわ記念(G1)では、5番人気ながら2着に善戦すると、その後も南部杯(G1)4着、武蔵野S(G3)2着など、嵌ったときは優勝争いに加わっている。

 左回りの1400~1600mが主戦場だが、最適舞台となるフェブラリーSは過去3年続けて除外されている。“四度目の正直”で出走にこぎつけるためにもここで賞金を加算しておきたいところだろう。

 根岸Sにも過去2回出走しており、2年前が3着、昨年は4着とあと一歩に迫っている。7歳を迎えたが衰える気配はない。ここで重賞初勝利を飾って、有力馬の一角として大目標の一戦に向かう可能性は十分にある。


 シャマル(牡6歳、栗東・松下武士厩舎)は、これまで交流重賞を4勝している実績馬。2走前のかしわ記念で1番人気に支持されたが、4着に敗れると、その後はさきたま杯(G2)で競走中止、次走に予定していたプロキオンS(G3)は右前肢ハ行で競走除外と順調さを欠いている。

 その後は休養していたが、ようやく態勢が整った。鞍上を務めるのは、1年3か月ぶりのコンビ復活となる川須栄彦騎手。8勝のうち7勝をこのコンビで挙げているだけに、いきなりの好走にも期待ができそうだ。


 ヘリオス(セ8歳、栗東・西園正都厩舎)は、オープン・リステッドを計4勝しているものの、重賞はここまで勝利なし。ただし、重賞で7回も2~3着に好走している。そして、その全てでヘリオスの背中にいたのは武豊騎手だった。2年前の南部杯でハナ差2着など、重賞での惜敗続きにピリオドを打てるか。


 この他には、1400mの距離では3戦して「2-1-0-0」とパーフェクト連対を誇るオマツリオトコ(牡4歳、美浦・伊藤圭三厩舎)、昨年の関東オークス(G2)覇者で、近2走も重賞で2着、3着と堅実なパライバトルマリン(牝4歳、美浦・林徹厩舎)、20年のレパードS(G3)勝ち馬ケンシンコウ(牡7歳、美浦・小西一男厩舎)など実績馬も控えている。

 フェブラリーSの行方を占う意味でも重要な前哨戦、根岸Sから新星は誕生するのか。発走は28日15時45分を予定している。

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