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【弥生賞(G2)展望】シンエンペラー×川田将雅が新コンビ結成!レガレイラ撃破のダノンエアズロックと一騎打ち

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今年もいよいよ弥生賞の季節がやってきた

 2月も残すところあと数日。3月になれば、一気にクラシックの足音が近づいてくる。3日には、皐月賞(G1)と同じ中山・芝2000mが舞台の弥生賞ディープインパクト記念(G2)が行われる。

 近年は、世代の有力馬が十分な間隔を空けて本番に直行するローテーションが定着。そのため最重要トライアルの当レースですら、メンバーレベルが疑問視される年も珍しくなかったほどだ。しかし、今年はそんな心配はいらないだろう。皐月賞と日本ダービー(G1)で有力視されることが濃厚な素質馬2頭が出走を予定している。

シンエンペラー×川田騎手の新コンビが主役か

 1頭目は、『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)でお馴染みの藤田晋氏が所有するシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。

 昨年11月に横山武史騎手を背に東京でデビュー。危なげのない競馬で2着に3馬身の差をつけて初陣を飾った。

 全兄が凱旋門賞(G1)勝ち馬のソットサスという血統背景も手伝って、この時点で早くもクラシック候補生として話題に上った。近年の傾向ならじっくりと間隔を空けて2戦目に向かうところだが、そこはチャンスとみるや積極的にレースを使う矢作厩舎。中2週で京都2歳S(G3)に臨むと、J.モレイラ騎手を背に豪快な差し切り勝ちを収めて2連勝を飾っている。
 
 そして次に矛先を向けたのが約1か月後のホープフルS(G1)だった。2か月間で3戦目という2歳馬にとってはやや厳しいローテーションだったにもかかわらず、ファンは同馬を2番人気に支持。B.ムルザバエフ騎手が4コーナーで2番手につける横綱相撲で押し切りを図ったが、ゴール前で1番人気のレガレイラに交わされ初黒星を喫してしまった。

 レース後、矢作師は「結果論として、先頭に立つのが早かった」「結果、ソラを使っていました」と敗因を挙げた上で、「勝ち馬(レガレイラ)は強いと思いますが、遜色の無いものがこの馬にもあります」ともコメントしており、勝負付けはまだ済んでいないというのが陣営の本音だろう。皐月賞に直行するレガレイラにリベンジを果たすためにも、ここはしっかりと勝っておきたいところ。鞍上には川田将雅騎手を配して確勝を期す。

 

川田騎手と蜜月関係にある「ダノン」の超大物

 そんなシンエンペラーに挑戦状をたたきつけるのは、2022年の1歳セレクトセールにて4億9500万円(税込)で取引されたダノンエアズロック(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。

 昨秋のアイビーS(L)では、ホープフルSでシンエンペラーに土をつけたレガレイラを破っている世代屈指の有望株でもある。

 少頭数6頭立ての一戦で、ダノンエアズロックは、2番手からの競馬。レガレイラが3番手に控えて同馬をマークする形となった。1000m通過が63秒1と超スローペースの中、ダノンエアズロックは上手く折り合って最後の直線へ。最後は外を通ってしぶとく末脚を伸ばすと、ホウオウプロサンゲとレガレイラの追撃を凌いで先頭でゴール板を駆け抜けた。

 今回は4か月半ぶりの実戦となるが、1月下旬には美浦に帰厩。坂路とウッドを中心にじっくりと乗り込まれてきた。1週前追い切りでは美浦ウッドで5ハロン64秒9の一番時計をマーク。今回は3戦目で初の中山コースとなるが、先行脚質だけにむしろプラスとなる可能性もありそう。

 鞍上には堀厩舎の管理馬ですでに重賞2勝を挙げているR.キング騎手が指名された。帰国前の最後の重賞で有終の美を飾れるか。

 

若駒Sを勝った武豊騎手×サンライズジパング

 今年の弥生賞はシンエンペラーとダノンエアズロックの2強ムードが漂うが、武豊騎手とのコンビで臨むサンライズジパング(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)にも警戒が必要だろう。

 JBC2歳優駿(G3)で2着するなど、昨秋はダート路線を歩んでいたが、暮れのホープフルSで2度目の芝に挑戦。13番人気の低評価だったにもかかわらず、好位追走から3着に食い込んでみせた。

 同レース2着のシンエンペラーには2馬身差をつけられたが、4角で外へ振られ、ゴール前では内から寄られる不利も重なった。まともなら際どい2着争いになっていたはずだ。

 前走の若駒S(L)では武騎手と2度目のコンビを組み1番人気に支持された。しかし、道中の行きっぷりが悪く4角では最後方まで下がってしまい絶体絶命。それでも直線を向いて闘争心に火がついた豪脚一閃で、最後は手綱を抑える余裕すらあった。

 その前走で重馬場をこなしたように、今回も時計を要する馬場になれば、2強をまとめて差し切ってもおかしくはないだろう。


 デビューから中山芝2000mを2連勝中のトロヴァトーレ(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)は、デビュー戦以来となるC.ルメール騎手とのコンビ。2戦とも中団やや前目の同じような位置から差し切っているように若駒らしからぬセンスの高さがうかがえる。

 また、2戦連続で上がり33秒台の末脚を使っており、走破タイムも2分1秒6から2分0秒4と1秒2縮めた点は評価していいだろう。2度のコース経験を強みに激走を狙う。

 トロヴァトーレと同厩のシュバルツクーゲル(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)も、昨年9月の初陣を中山芝2000mで飾った。続く東京スポーツ杯2歳S(G2)は8番人気に甘んじたが、最内枠のスタートから好位の2番手につけると、直線で踏ん張って2着を確保している。今回もノーマークなら、しぶとく粘り込む可能性は十分にあるだろう。

 この他には新馬、3歳1勝クラスを2連勝中のファビュラススター(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)、ホープフルSで4着に好走したアドミラルシップ(牡3歳、美浦・相沢郁厩舎)、昨秋の芙蓉S(OP)を快勝し、ホープフルSでも6着に入ったシリウスコルト(牡3歳、美浦・宗像義忠厩舎)なども虎視眈々と皐月賞の権利獲りを狙う。

 ホープフルSで連勝が止まったシンエンペラーが巻き返すのか、それともダノンエアズロックが無傷の3連勝を決めるのか。注目の弥生賞は3月3日、15時45分に発走を迎える。

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