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横山典弘騎手が七夕賞(G3)で3年連続の「ポツン」……”お馴染み”の最後方待機から一昨年は「早め進出」昨年は「イン突き」そして今年は……

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 これにはスズカデヴィアスの馬券を握り締めていたファンからもため息が漏れたはずだ……いや、横山典騎手の馬券を買った時点である程度”リスク”を承知していたのかもしれない。

 何故なら、横山典騎手の極端な最後方待機「ポツン」は、この天才的な感性を持つ名手の代名詞でもあるからだ。

 単勝11.3倍のマジェスティハーツで挑んだ昨年の七夕賞。レースでは、メイショウナルトが一発を狙って果敢に逃げを打った。外連味のない逃げを見せ、後続集団を3馬身、4馬身と突き放していく。

 だが、そんなメイショウナルト以上に集団をぶっちぎっている馬がいた。それこそが横山典騎手が騎乗したマジェスティハーツだった。

 あの「武豊以上の天才」といわれることもある関東の名手は「直線の短い福島で、ここから一体どうするのか」と思わず考え込んでしまう大胆な位置取り。集団からは5馬身ほど離された、堂々の最後方待機である。つまり、正しくは「ぶっちぎっている」ではなく「ぶっちぎられている」ということだ。

 結局、最終コーナーで大胆にインを突いたマジェスティハーツと横山典騎手だったが、最後方から追い上げるのに福島競馬場の直線はあまりにも短すぎた。12着大敗である。

 当時は「何故、もっと早く動かない」とネット上を中心に不満の声も聞かれたが、実は同じく最後方待機から勝負所で果敢に上がっていた前年のヒラボクディープで惨敗していただけに、横山典騎手としては思うところがあったのかもしれない。

 この2年連続の最後方待機を経て挑むこととなった今年の七夕賞。そもそも最後の直線が300mもない福島競馬場で、3年連続最後方待機をする必要はまったくなさそうだが、あえてそこには目をつぶり「それこそが横山典騎手」と納得したい。

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