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【レパードS(G3)展望】秋のダートG1戦線を視野に3歳素質馬が集結! ジュンライトボルト半弟、川田将雅の“教え子”、国内戦復帰の良血馬らが覇を競う

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画像はイメージ 撮影:Ruriko.I

飛躍の秋に向け、3歳ダートの強豪が集結

 8月4日、新潟競馬場ではダート重賞、レパードS(G3)が開催される。かつては、後にダート王と称される活躍をするトランセンドや、ホッコータルマエという強豪がこのレースを制している。今年も将来のダート王を狙う新進気鋭の3歳馬が集結した。

 今年は、半兄に2022年のチャンピオンズC(G1)を制したジュンライトボルトがいる良血馬ミッキーファイト(牡3歳、美浦・田中博康厩舎)が人気を集めそうだ。

ミッキーファイトの近走成績
ミッキーファイトの近走成績

 デビュー戦を快勝すると、2戦目の中山競馬場2歳1勝クラス(ダ1800m)では、最後の直線で抜け出すと、上がり最速タイムを記録する末脚を披露。2着に5馬身差をつけて圧勝した。

 前走の走りが評価され、ユニコーンS(G3)では堂々の1番人気に支持される。しかし、最後の直線で脚を伸ばすも、先に抜け出したラムジェット、サトノエピックを捉えることができず3着。騎乗した戸崎圭太騎手は、「勝負どころでゴチャついてしまいました」と語り、「枠順が外だったら、もう少しスムーズな競馬が出来たかもしれません」と肩を落としていた。

 それでもユニコーンSがキャリア3戦目、しかも3月に実戦復帰を予定していたが、約1か月ずれ込んでの出走と順調さを欠いたことなども考慮すると、さほど悲観する内容ではないだろう。

 僚馬と3頭併せで行われた1週前追い切りでは、6F81秒3-11秒0の好時計をマーク(Wコース)。田中博師は「まだ体質が強くないことを考慮しつつも、少しずつでも成長は感じます」と目を細める。今回の左回りのコースがプラスに働くとは思わないとしつつも「バランスよく走れるよう慎重に調整しています」と明かしている。

 秋にラムジェットにリベンジをするためにも結果を求めたいところだ。


 サトノフェニックス(牡3歳、栗東・西園正都厩舎)はここから立て直しを図りたい。

 デビュー初戦、ヤマボウシ賞(1勝クラス)を連勝。重賞初挑戦となった兵庫ジュニアグランプリ(G2)をハナ差2着で終え、全日本2歳優駿(G1)でも5着と好走を続けていた。

 そして今年に入って陣営は海外路線を選択。だがサウジダービー(G3)で10着と惨敗すると、続けて向かったUAEダービー(G2)では歩様が乱れたためとして出走取消の憂き目にあった。

 帰国後は休養に入っていたため、このレパードSが復帰戦となる。西園正師は「順調に回復しています」とダメージがないと話すと、「この距離でどんな競馬をするのか、今後の試金石になると思っています」と明かしている。

 今回、サトノフェニックスの鞍上は昨年の国内戦で騎乗していた和田竜二騎手。仕切り直しの1戦とあって人馬ともに気合は十分のようだ。


 体のメンテナンスを目的とした休養を取っていた川田将雅騎手。その復帰後、初重賞挑戦のパートナーとして白羽の矢が立ったのがソニックスター(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 デビュー戦では川田騎手を背に快勝したものの、W.ビュイック騎手が騎乗した2戦目のカトレアS(OP)では2番人気ながら11着と大敗を喫してしまう。

 しかし、今年になって再度川田騎手とコンビを結成すると、3歳1勝クラスを快勝。川田騎手は「前回、やめる競馬を覚えてしまっていたので、そこら辺をケアしながら」と軌道修正を図ったと言い「能力の高い馬ですが、同時に難しい馬でもあるので、改めて競馬を覚えながらですね」と今後に期待をかけていた。

 この川田騎手の“教育”が生きたのか、前走の青竜S(OP)をJ.モレイラ騎手を背に勝利。満を持して重賞に初挑戦することとなった。体調面の不安を解消した川田騎手がソニックスターを勝利にエスコートできるかに注目が集まる。


 サンダースノー産駒として重賞初出走を果たすジーサイクロン(牡3歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)は、初戦、2戦目と凡走をしていたが、現在は3連勝中と波に乗っている。

ジーサイクロンの近走成績
ジーサイクロンの近走成績

 鞍上を務めるM.デムーロ騎手は現在JRA移籍以来、最も苦戦している。好調なジーサイクロンとの出会いを成績向上のきっかけとしたいところだが……。

ハビレの近走成績
ハビレの近走成績

 この他にもデビュー以来掲示板を外さない安定した走りが売りのハビレ(牡3歳、美浦・武井亮厩舎)、今年のダービージョッキー横山典弘騎手が一貫して鞍上を務めるバロンドール(牡3歳、栗東・松永幹夫厩舎)、雲取賞(G3)を勝利したブルーサン(牡3歳、栗東・川村禎彦厩舎)、2連勝中のシニスターミニスター産駒メイショウフウドウ(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)らがスタンバイ。今後のダート重賞を背負って立つ逸材たちが上位進出を狙っている。

 レパードSを制し、秋のダート重賞戦線に名乗りを上げるのはどの馬になるのか? 出走は15時45分だが、夏の変則開催で11Rではなく、7Rとなるので、馬券を買う人は注意したい。

GJ 編集部

GJ 編集部

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