福永祐一厩舎「3ヶ月未勝利」のスランプ突入か…「秘策」実らずついに44連敗、「単勝1.6倍」スターズオンアース弟も取りこぼし
モズメイメイが昨年5月の葵S(G3)以来となる重賞制覇を飾った今年のアイビスサマーダッシュ(G3)。6枠より外に入った馬が上位6着までを占め、開幕週といえども、例年通りといっていい外枠勢の好走が目立った。
そんな中、7枠14番の好枠を引いていたデュアリスト(牡6歳、栗東・福永祐一厩舎)は14着に大敗。単勝19.6倍と一部の穴党から熱視線を集めていたが、結果を出すことはできなかった。
福永祐一厩舎、3ヶ月間勝ち星なし…
騎手時代にJRA通算2636勝、G1・34勝という輝かしい成績を残した福永師は、今年3月に調教師デビュー。開業13戦目でJRA初勝利を挙げると、4月末の時点で早くも5勝をマークしたように、上々の滑り出しを決めていた。
もともとジョッキー時代から随一の理論派としても知られており、「調教師になれば絶対に成功する」とも囁かれていた福永師。その評判通りといえそうな活躍に福永厩舎の大旋風を期待したファンも少なくなかったかもしれない。
しかし、5月はNHKマイルC(G1)でG1初出走を果たしたものの未勝利に終わり、先月もマーメイドS(G3)でエーデルブルーメが2着に健闘したとはいえ、勝ち星はナシ。
また、先述のアイビスSDでデュアリストが敗れたことにより、7月の未勝利も確定。気がつけば3ヶ月も勝利から見放されるスランプに陥っている。
ちなみに、アイビスSDに出走したデュアリストはキャリア24戦目にして今回が初芝。これまでダートの短距離戦を主戦場としていたが、福永師は『サンケイスポーツ』の取材に「ダート1200mと千直は親和性があるからね」と新天地に期待を込めて送り出していたが、その秘策も実ることはなかった。
「福永厩舎は先週土日で大挙8頭を出走させており、連敗脱出を期待されていたのですが……。日曜新潟1Rの2歳未勝利には二冠牝馬スターズオンアースの弟ダノンブランニューが出走し、単勝1.6倍の圧倒的支持を受けたのですが、ここを3着に取りこぼしたのは痛かったですね。
同日の新潟・芝1600m新馬戦に出走したルージュレアリーズも4着に敗退。同馬は祖母にエアグルーヴを持つ良血でPOGファンからも注目を集めていた1頭ですが、デビュー戦を飾ることができませんでした」(競馬記者)
5月以降44連敗となっている福永厩舎には、SNSやネット掲示板でも「最近なかなか勝てない」「さすがに先週は勝てると思ったのだが」「ダノンブランニューも勝てなかったし福永厩舎しっかりしてくれ」など、一部のファンからはやや厳し目のコメントも寄せられている。
今はやや試練の時かもしれないが、ひとつ勝てば流れが変わるのはよくあること。巻き返しに向けて今週末こそ白星に期待だ。