C.ルメールが高評価した「かつてのクラシック候補」が無傷2連勝！「2つ3つ力が抜けている」近親にG1・4勝馬を持つ良血が復活の雄叫び
11日、新潟7Rに行われた3歳以上1勝クラス（芝2000m）は、3番人気ジオセントリック（牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎）が勝利。昨年10月以来の一戦を制し、これで無傷の2戦2勝とした。
ハービンジャー産駒のジオセントリックは、近親に国内外でG1・4勝を挙げた名牝リスグラシューがいる良血。昨年の天皇賞・秋（G1）当日に東京・芝2000mでデビューし、後続に2馬身半差の快勝を収めていた。
コンビを組んだC.ルメール騎手も「いい加速をしてくれたし、能力がある。2000m以上の距離が合いそう」と、ジオセントリックの素質を高評価。クラシックでも活躍が期待されたが、その後に骨折が判明……。春を棒に振ることとなった。
今回はその新馬戦以来、約10ヶ月ぶりの一戦。鞍上はルメール騎手から石川裕紀人騎手にスイッチとなった。長期休養明けということもあってか、単勝オッズ4.1倍の3番人気に留まっていた。
「かつてのクラシック候補」ジオセントリックが復活の雄叫び
11頭立てのレース。スタートで後手を踏んだジオセントリックだったが、石川騎手が上手くリカバリーし外からスッと2番手につける。そのまま最後の直線に入り絶好の手応えで抜け出すと、後続とのリードを一気に拡大。最後は手綱を緩めて流していたが2着に3馬身差をつける楽勝だった。
「久々だったので半信半疑で見ていましたが、2番手から上がり最速の33秒8で抜け出す強い競馬。これでは後続が手も足も出ないのは仕方ないですし、ここでは役者が違った印象です。
能力があることは間違いないので、今後は不安のある脚元との兼ね合いになってきそうです。この時期に1勝クラスを勝ち上がったばかりなので、さすがに菊花賞（G1）は厳しそうですが、無事ならかなりのところまで出世するだろう器です」（競馬記者）
これで299勝と、JRA通算300勝にリーチをかけた石川騎手はレース後「ここでは2つ3つ力が抜けていると思ったが、やはり力が違いました」と、ジオセントリックを褒め称えた。
かつてのクラシック候補の復活勝利には、SNSやネット掲示板でも「やはりジオセントリックのポテンシャルは並ではない」「間違いなく高みを狙える器」「順調だったらクラシックでも良いところ行っていたはず」「とにかく無事にいってほしい」と、これからの活躍を期待する声が寄せられている。
近親のリスグラシューは古馬になってから覚醒したように、成長力を秘めた一族でもある。春の大舞台で見られなかったことは残念だが、ジオセントリックもここからさらに力をつけていってくれそうだ。