【G1展望・優駿牝馬オークス】大本命シンハライトの「一強」か、それとも新勢力の「台頭」か……同世代にとって「生涯に一度」の頂上決戦が始まる
昨年、ミッキークイーンがここを勝ってオークスを制したように、忘れな草賞は時折クラシックを勝つような名牝が足掛かりにしている。今年のロッテンマイヤーも勝ちっぷりは然ることながら、なんと言っても不気味なのは、その日本を代表する血統背景だ。
祖母のビワハイジが2歳女王。繁殖入りしてからというもの次々と重賞ホースを生産し、ついにはG1を6勝した歴史的名牝ブエナビスタを輩出。ロッテンマイヤーの母アーデルハイトはそのブエナビスタの妹ということになるが、当然ながら超良血馬ということになる。鞍上は、短期免許で来日しているオーストラリアのホープT.ベリー騎手が務めるようだ。
そして、先ほど話題に上ったエンジェルフェイスも逆転候補の一頭だ。
前走のフラワーC(G3)は逃げ切って快勝。こちらもあえて桜花賞をパスしてオークスに狙いを定めてきた。フラワーCからの直行は新しいローテーションだが、過去にもシーザリオなどがフラワーCを勝った経験を活かしてオークスを制しており、決して侮れない存在だ。
そして、何よりも鞍上にルメール騎手を確保できたことも大きい。オークスの展開のカギを握っているのは、この馬かもしれない。
他にも桜花賞3着のアットザシーサイド、トライアルのスイートピーSを勝ったジェラシー、桜花賞から巻き返しが期待されるレッドアヴァンセなど、世代の頂点を狙えるだけの楽しみなメンバーが集結した。
果たして、大本命のシンハライトが強さを見せつけるのか、それとも新たな勢力が新女王の座を射止めるのか。3歳牝馬クラシックの頂点の戦いとなるオークスは22日(日)の15時40分の発走予定だ。