【WASJ2017出場騎手】大物外国人騎手はJ.モレイラだけじゃない!? 「フランケル主戦」に「ゴドルフィン専属」……久々に見せたJRAの”本気”に驚愕
◆トム・クウィリー騎手(イギリス)32歳
主な勝ち鞍:英2000ギニー(英G1)、英チャンピオンS(英G1)、BCフィリー&メアT(米G1)
今年のオークス馬ソウルスターリングの父フランケルの主戦騎手。14戦14勝の全戦で手綱を執っている。デビューした2000年にアイルランドの見習い騎手リーディングを獲得。その後もイギリスを中心に活躍し、数々のビッグタイトルを獲得。2009年にはミッデイとのコンビでアメリカのブリーダーズCフィリー&メアターフ(G1)を制して脚光を浴びた。今年もロイヤルアスコットのダイヤモンドジュビリーS(G1)を制すなど、大舞台での勝負強さは健在。来日は2012年に短期免許を取得して以来となる。
◆中野省吾騎手(船橋)25歳
デビュー2年目の2010年に南関東の新人王を獲得。翌年には全日本新人王争覇戦に出場し、見事優勝を飾っている。2015年には南関東で初のトップ10入り、昨年は4位まで躍進した。今回の地方騎手による予選ラウンドを4戦3勝2着1回という史上最高の成績で優勝。その腕は南関東の競馬ファンから「天才」と称される。表彰式では「世界の騎手にまったく負ける気はない」と豪語しており、そのビッグマウスぶりにも注目が集まる。
今年のWAS選抜チームのメンバー7名の第一印象は、率直に述べて「驚き」と「感動」である。チャンピオンズC(G1)は国際的意義を失いつつあり、日本最大の海外招待レース・ジャパンC(G1)も年々海外馬の質の劣化が嘆かれる中、久々に「JRAの本気」を見た印象だ。
無論、JRA選抜チームも素晴らしいトップ騎手ばかりが選抜されたが、今年は例年以上に大物が揃ったWAS選抜チームに苦戦するのではないだろうか。