【新潟2歳S(G3)展望】今後の活躍を占う2歳重賞!来年のクラシックへつながる注目の1戦を制するのは?

 新潟競馬場の27日(日)のメインレースでは2歳馬達による戦いとなる新潟2歳S(G3)が行われる。日本一長い直線となるコースで行われるため、経験の浅い2歳馬にはタフなレースとなり波乱も起こりやすい。しかし、そんなレースでしっかりと結果を残した過去の優勝馬にはハープスターやロードクエストなどがおり、その後の重賞でも活躍する馬が多い。そんな新潟2歳S(G3)への出走を予定している有力馬を紹介する。

 今年のメンバーでは兄に昨年の3着馬のイブキを持つテンクウ(牡2、美浦・奥村厩舎)に注目したい。デビュー戦では2番手から抜け出す危なげないレースぶりで人気に応えており、その実力は本物だろう。レースではスタートもしっかりと出ていて道中もかかることなく集中しており、勝負所で騎手が仕掛けるとしっかり反応して操縦性の高さと競馬センスの良さを見せた。約2か月ぶりのレースで舞台も変わるが、左回りのマイル戦という点は共通しているため、対応することはできるだろう。兄の成しえなかった重賞制覇を達成し、今後の重賞レースでも活躍する名馬への道をたどっていきたい。

 兄弟に活躍馬がいるという意味ではフロンティア(牡2、栗東・中内田厩舎)も楽しみな1頭といえる。兄のドリームパスポートは重賞2勝を筆頭に、皐月賞(G1)、菊花賞(G1)、ジャパンC(G1)での2着、日本ダービー(G1)の3着などG1タイトルにあと少しのところまで迫る非常に高い能力を持つ馬であった。新馬戦はスローペースを逃げての押し切り勝ちと勝ち方に派手さは無かったが、まだまだ余力はあったはずだ。陣営もこの馬への期待は大きいようで、今回のレースでは「馬群の中で競馬をして経験を積みながら成長して欲しい」と更なる高みを目指す。ドリームパスポート以外にはここまで目立った活躍馬がいない血統であったが、偉大な兄に並ぶような活躍をして欲しいところ。

 新馬戦での末脚が印象的なムスコローソ(牡2、美浦・手塚厩舎)は直線の距離がさらに伸びるここでは有利となりそう。5番手で迎えた直線では内へと進路を取るとあっさりと逃げた馬を捉えた。その後は追い上げてくる後続馬を寄せ付けることなく5馬身差を着けての圧勝であった。例年スローペースとなりやすいこのレースでは、直線での瞬発力が勝負のカギとなるだろう。レース間隔はあいているが、前走で一定以上の瞬発力があることを示しているだけに、勝ち負けに絡んでくる可能性は高い。

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