競馬王・武豊の全盛期は勝率8割!? 「ユタカを買ってるだけで競馬は勝てる」ハンパないファンの独白が……
まさかと思い調べてみた結果、さすがに「1日12レース全勝」とまではいかないものの、「1日8勝」という驚異的な記録を発見。当然JRAの最高記録、それもその日の武豊騎手は10レースしか騎乗していないため、正確には10戦8勝、「勝率8割」である。
02年の12月7日。この日、阪神競馬場で騎乗した武豊騎手は朝から1、2レースを連勝と幸先の良いスタートを切った。3レースは騎乗せず、4レースは3着、5レースは障害で騎乗せずと午前中は「2勝」で終わる。
爆発したのはメインレースが近づく午後からだ。6レースから最終の12レースまで、7レースで一度負けた以外はすべて勝利。「勝率1割以上で一流騎手」といわれる競馬で、「1日8勝」の金字塔を打ち立てている。
「その日は”競馬の神様”が、背中をグッと後押ししてくれたのかもしれません」
後日、武豊騎手本人も当時を振り返り、そう表現するほどの”奇跡の一日”。ただ、この02年はなにも12月7日だけが凄いのではなく、年間の連対率が0.435とまさに”武豊一色”だったことが伺える。
「あの時の『次は1日9勝を目指します』という言葉は、今でも僕の中で生きています」
あくまで貪欲にそう語る競馬界の帝王。いや、それだけの常人ならぬ向上心があるからこそ、今なお一線で輝き続けているのかもしれない。