JRAと人気声優・花澤香菜&みやぞんがコラボ! 武豊×キズナのダービー「美声」実況の裏に見える策
「アポロソニック、ペプチドアマゾン、ロゴタイプ、そしてエピファネイア。さらに外から1番のキズナだ!キズナだ!キズナ差し切ってゴールイン!!」
出走馬の名前だけでコアな競馬ファンには何のレースかわかるだろう。ご想像の通り、2013年の日本ダービーにおけるゴール前実況である。だが、読み上げているのはいつもの男性アナウンサーではない。女性だ。しかもただの女性ではなく、人気声優・花澤香菜(28)の美声だった。
「どんなひとでもゆる~く競馬を楽しめちゃう」をコンセプトにJRAが運営しているエンターテインメントサイト「Umabi」内にて、今月7日からスペシャルWEBコンテンツ「異種実況チャレンジ」が公開された。
『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で活躍しているみやぞんのお笑いコンビ「ANZEN漫才」や、セクシーすぎるウグイス嬢「藤生恭子」から、果てはトラックメイカーの「HIFANA&PARKGOLF」、人間ですらない猫まで、様々なジャンルの人々(?)が過去の名レースを実況するという不思議な企画だ。
なかでも注目は、『ニセコイ』の小野寺小咲や「化物語シリーズ」の千石撫子らの声優として有名な花澤香菜。JRA×人気声優というあまりに異色なコラボに、SNS上では「これは聞くしかない」「JRAは何をやってるんだ」など賛否両論の意見が溢れた。
「最近のJRAのコマーシャルにおける至上命題は、とにかく若いライトなファン層を確立すること。CMメインキャラクターに高畑充希や松坂桃李など人気女優・俳優らを起用しているのも、競馬を知らない層へアピールすることが目的です。今回の花澤香菜氏の抜擢も、20~30代アニメファンへの宣伝効果を狙っているのは間違いないところ。旧来の競馬ファンにこの企画が受けるとはとても思えませんが、新規顧客の開拓という意味では発想は悪くないでしょう」(競馬ライター)