佐々木主浩氏も福永祐一よりルメール!? ドバイ制覇ヴィブロスも「やっぱり人事」で1強ムード加速
「また、ルメールか……」
そんな競馬ファンの呆れ声が聞こえてきそうだ。
10月14日開催の府中牝馬S(G2)を経て、11月12日に行われるエリザベス女王杯(G1)へ向かうことが発表されていたヴィブロス(牝4歳、栗東・友道康夫厩舎)。同馬の鞍上がC.ルメール騎手に決まったと「スポーツ報知」が伝えている。年内、ヴィブロスはこの2レースに参戦するにとどまり、来年には再度ドバイ遠征も視野に入れているそうだ。
今年の府中牝馬Sはヴィクトリアマイルの覇者アドマイヤリード、昨年のエリザベス女王杯の勝ち馬クイーンズリング、そしてドバイターフ(G1)を制したヴィブロスの3強が出走を予定。G1級の注目レースになると目されていた。
中でも長らく休養を取っていたヴィブロスの鞍上が誰になるのかは早くから話題になっていた。だが、いざ蓋を開けてみれば”定番”となっているルメール騎手に決まった。
「もともとルメール騎手はアドマイヤリードで府中牝馬Sに向かうことが既定路線でした。ですが、同馬は前走のクイーンSで6着と完敗。今回のヴィブロスの鞍上人事はルメール騎手がアドマイヤリードに見切りを付けたため、手が空いていたからだと見ることもできます。そのようなことさえなければ、鞍上には福永祐一騎手がいたという可能性も十分あったはずです」(記者)
これまで福永騎手はヴィブロスで3走して2勝をあげている。同馬のオーナーである佐々木主浩氏とも親交が深いため有力な候補者として名前があがっていた。
「福永騎手にはクイーンSの2着馬であるトーセンビクトリーもいますが、有力馬であるヴィブロスの鞍上が依頼されれば、そちらに移っていたでしょう。ですが、福永騎手は宝塚記念(G1)で佐々木氏の所有馬であるシュヴァルグランに騎乗し、事前打ち合わせとは違う戦法を取った結果、8着に終わった”前科”があります。