レッドファルクス「赤信号」の懸念!? 「G1職人」デムーロでも「ドゥラメンテ級」でなければキツイ?
10月1日に開催されるスプリンターズS(G1)。混戦模様ではあるが、今年の主役は実績面からいってレッドファルクス(牡6 栗東・尾関厩舎)で間違いないだろう。
昨年の同レースを制覇し、年末の香港スプリントでこそ敗れはしたものの、復帰戦である今年の高松宮記念を3着し、その後は距離延長。京王杯SCの1400mは難なく勝利し、続くマイルの安田記念も3着。距離の幅も見せつけた上で春の戦線を終えた。
そしてこの秋は「本職」であるスプリント、昨年制したスプリンターズSからの始動。春の戦績から考えてももっとも安定感のある馬であり、「馬券からは外せない」と判断するファンは多いはずだ。ちなみに同レースの「リピート率」も高い。
ただ、「勝利」となるとどうだろうか。本格化を迎えてからのデータは乏しいが、「鉄砲」で即勝利できるほどG1は甘いものではないはずだ。実際に高松宮記念も3着であり、万全の状態で迎えるのかは未知数だ。
そして、春の動きを見る限りでも、陣営が秋に本当に狙いたいのは「マイルCS」なのでは、という声もある。安田記念でも後方からの伸び脚でトップクラスの実力を示しただけに「連覇よりマイル」を取ったとしても不思議ではない。
さらに気になるのが、1番人気で迎えるこのレースでの、M.デムーロ騎手の”傾向”だ。
「ここ数年G1をポンポン勝利しているデムーロ騎手ですが、実は『1番人気で勝利』というのは、2015年日本ダービーのドゥラメンテまで遡ります。その後は2番人気はありますが、1人気での勝利はありません。
その後は2016年宝塚記念のドゥラメンテ、今年の高松宮記念のレッドファルクス、NHKマイルCのカラクレナイ、日本ダービーのアドミラブルと4回1人気になっていますが、いずれも敗れています。『たかが4レース』ですが、G1となると目の色が変わるジョッキーだけに、この傾向は気になるところですね」(記者)