秋華賞(G2)「地味で美味しい」カワキタエンカで一攫千金!? 「不思議騎乗」横山典弘より「夏の王」北村友一で信頼増!?
週末の秋華賞(G1)はハイレベルな混戦模様となっているが、こういう時はえてして、結果を残しているにもかかわらずさほど取り上げられない実績馬がいるもの。ローズS(G2)2着のカワキタエンカ(栗東・浜田厩舎)もその1頭だ。
前走は持ち味であるスタートのよさでハナを奪い、34.6-34.9のハイラップを刻む。直線でのガス欠を想像したファンも多かったに違いないが、直線に入ってもなかなか差が詰まらない。ファンディーナら人気サイドがもがく中、カワキタエンカは悠々とレースを進めた。最終的に後方から鬼脚を伸ばしたラビットランにこそ差し切られたものの、2着確保で秋華賞の優先出走権をゲットするに至っている。
ローズSのレースぶりは、ハイペースを刻みながら最後まで脚色が衰えなかったという点で「一番強かった」という評価を得た同馬。しかし、春の桜花賞での7着敗退や重賞勝ちがない、またはそのキャラクターで、地味な存在のままにオッズも比例しそうである。
無論、馬券師からは熱視線を浴びる存在ではある。ただ、前走でコンビを組んだ「アノ騎手」が乗れない点を懸念する声も。
「もともとあっと驚く逃げを披露する横山典弘騎手が騎乗しないのは、そこそこネックな部分でしょうね。前走のハイペースでの逃げ粘りも、横山騎手の技術があってこそという見方は強いです。鞍上チェンジで、これまでのよさもなくなってしまうのでは、と心配する声はあります」(競馬記者)
時に不可解、時に魔法のような騎乗をすることで知られる横山騎手が騎乗を続けない……無論、お手馬であるNHKマイルC馬アエロリットがいるのだから、この選択は至極当然だ。