JRA浜中俊「ポスト武豊」の影薄くとも、実は「超優秀」!? 重賞で目立たない「理由」は厳しいも、「未知の魅力」で失われたものを取り戻す?
15日に行われる今年の秋華賞(G1)で最大の「惑星」、3戦無敗の関東馬リカビトス(牝3歳、美浦・奥村武厩舎)に騎乗する浜中俊騎手。
2012年には全国リーディング騎手にも輝いた浜中騎手は、一時「ポスト武豊」の最右翼として大きな注目を浴びていた。オークスに天皇賞・秋など着実にG1勝利も積み重ね、まさに前途洋洋といえる状況だったのだが……。
昨年、マイルCSにおける「斜行勝利」で猛批判を受け、今年のフィリーズレビューでもレーヌミノルで斜行をしてしまい、勝利を逃す。さらに、乗り替わった池添謙一騎手がレーヌミノルで桜花賞を制してしまったことで、一気にファンの扱いも変わってしまった。
また、レーヌミノルで斜行をしてしまった際には、その後の取材で「もういいでしょう」と発言し、これがさらにヒンシュクを買ってしまった。浜中騎手は「ポスト武豊」から一転、ヒールのイメージがついてしまったのだ。
その後は特に目立った活躍は見せず、離脱もあったことから全国リーディングは17位の45勝。一時の勢いは完全に失われてしまったように思える。
しかし、その「内情」を見ると、別の顔も見えてくる。
浜中騎手の現在の「連対率(0.213)」、「複勝率(0.334)」は、現在全国リーディングの5位和田竜二騎手、6位の内田博幸を上回っている。勝率では遅れをとっているが、全体的に見れば、浜中騎手はこれまで通り「トップ騎手の実力」を示しているといっていい。