真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.10.16 11:15
武豊とエアスピネルに「覚醒」の兆し。「不可解騎乗」と言われ「降板劇」の原因になった安田記念で見えた「もう一段速いギア」とは
編集部
現役屈指の「もどかしい馬」エアスピネル(牡4歳、栗東・笹田和秀厩舎)が紆余曲折の末、再びマイル路線に帰ってきた。鞍上も武豊騎手に戻っての心機一転、この秋のターゲットを11月のマイルCS(G1)に定め、21日に東京競馬場で開催される富士S(G3)に挑む。
3歳クラシックを4、4、3着で完走し、今年の年頭から一度はマイル路線に歩むこととなったエアスピネル。年明けの京都金杯(G3)で約1年2カ月ぶりの勝利を上げ、幸先良くスタートしたものの、その後はこれまで通りの善戦マンに逆戻り。大目標だった安田記念(G1)でも5着に敗れ、路線変更は”失敗”に思われた。
そこからエアスピネル陣営は、デビュー戦からの主戦だった武豊騎手をまさかの降板。
次のターゲットを2000mの札幌記念(G2)に定め、新パートナーにC.ルメール騎手を抜擢した。この決定は、ネット上を中心にファンの間でも大きな議論を呼んだが、エアスピネルの関係者にとっても現状打破に向け、背に腹は代えられぬ決断だったことは間違いないだろう。
ところが期待された札幌記念でも、最後の直線で伸び切れずに5着敗戦。さらにレース後、ルメール騎手から「少し距離が長いようです」と告げられると、当初の目標だった天皇賞・秋(G1)への参戦も白紙となった。
以上の経緯によって、エアスピネルは今秋から再びマイル路線に戻って今週末の富士Sへ出走し、鞍上もまた武豊騎手に戻ることとなった。結局、陣営の都合に振り回される格好となった競馬界のレジェンドだが、実は内心ほくそ笑んでいるのではないだろうか。
何故なら、この秋のエアスピネルは、これまでの善戦マンのイメージを払拭する可能性があるからだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは















